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【2025年最新】燃費のいい車ランキングTOP10!軽・SUV・ミニバン別に厳選!

【2025年最新】燃費のいい車ランキングTOP10!軽・SUV・ミニバン別に厳選!

目次

1.燃費重視のクルマ選びが注目される背景とは?

 ガソリン価格の高騰が続くなか、家計を守るために「クルマの燃費」はこれまで以上に重要な選定基準となっています。日々の買い物や通勤でクルマを使うご家庭はもちろん、物流コストの上昇が家計全体に波及している今、少しでも維持費を抑えたいと考えるのは自然な流れでしょう。

 こうした背景から、新車販売台数ランキングの上位には、常に「低燃費」を強みとするモデルが名を連ねています。つまり、燃費性能の高さは、そのままクルマの人気(リセールバリュー)にも直結しているのです。

 そこで今回は、2025年現在、新車で購入可能な車種の中から、特に燃費性能に優れたモデルをピックアップしました。総合ランキングに加え、ボディタイプ別のベスト5もあわせて紹介しますので、あなたのライフスタイルに合う一台を見つけてください。

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2.燃費のいいクルマランキングTOP10【2025年版】

 2025年6月時点における、WLTCモード燃費(国土交通省審査値)に基づくランキングトップ10は以下の通りです。結果を見ると、トップ10のうち8台をトヨタ車が占めており、同社のハイブリッド技術の圧倒的な高さがうかがえます。

順位 メーカー 車種 最高燃費
(WLTCモード)
1位 トヨタ ヤリス 36.0km/L
2位 トヨタ アクア 34.6km/L
3位 トヨタ プリウス 32.6km/L
4位 トヨタ ヤリスクロス 30.8km/L
5位 トヨタ カローラ 30.2km/L
5位 ホンダ フィット 30.2km/L
7位 トヨタ カローラスポーツ 30.0km/L
8位 トヨタ カローラツーリング 29.5km/L
9位 トヨタ シエンタ 28.8km/L
10位 日産 ノート 28.4km/L

1位:トヨタ・ヤリス(WLTCモード燃費:19.0〜36.0 km/L)

 堂々の第1位は、新車販売台数ランキングでも常連のトヨタ「ヤリス」。TNGAプラットフォーム(GA-B)の採用により、軽量かつ高剛性なボディを実現しました。最大の特徴は、1.5リッターダイナミックフォースエンジンに高効率なハイブリッドシステムを組み合わせたこと。これにより、WLTCモードで36.0km/Lという世界トップレベルの低燃費を達成しており、維持費を最優先するユーザーにとっての最適解と言えます。

2位:トヨタ・アクア(WLTCモード燃費:29.3〜34.6 km/L)

 ハイブリッド専用車として根強い人気を誇るトヨタ「アクア」。2021年のフルモデルチェンジでは、駆動用車載電池に高出力な「バイポーラ型ニッケル水素電池」を世界で初めて採用しました。これにより、電気だけでの走行領域が拡大し、市街地走行での実燃費向上が期待できます。上質な走りとともに、高い環境性能を両立した一台です。

3位:トヨタ・プリウス(WLTCモード燃費26.0〜32.6 km/L)

「ハイブリッドの代名詞」であるプリウスは、5代目となりデザインと走りを劇的に進化させました。特筆すべきは、スポーツカーのようなスタイリングでありながら、1.8Lモデルで32.6km/Lという驚異的な燃費性能を維持している点です。燃費だけでなく、所有する喜びや走る楽しさも妥協したくない層から圧倒的な支持を集めています。

4位:トヨタ・ヤリスクロス(WLTCモード燃費17.6〜30.8 km/L)

 販売台数ランキングで常に上位をキープするSUVカテゴリーにおいて、頭一つ抜けた燃費性能を誇るのがヤリスクロスです。SUVは空気抵抗や重量で不利になりがちですが、ヤリス譲りの高効率ハイブリッドシステムにより、30.8km/Lを達成。取り回しの良いサイズ感と経済性のバランスが評価され、都市型SUVの筆頭候補となっています。

5位:トヨタ・カローラ(WLTCモード燃費25.3〜30.2 km/L)

 日本の道路事情に最適化された専用設計を持つカローラセダン。現在はハイブリッド専用モデルとなり、リニューアルされた1.8Lハイブリッドシステムが、スムーズな加速と30km/Lオーバーの低燃費を実現しています。ビジネスユースからファミリーまで、質実剛健な車選びを求める層に選ばれ続けています。

5位:ホンダ・フィット(WLTCモード燃費16〜30.2 km/L)

 トヨタ勢が独占するランキングに食い込んだのがホンダ「フィット」です。独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、モーター走行を主体としたEVに近い滑らかな走りが特徴。センタータンクレイアウトによる圧倒的な室内空間の広さと、30.2km/Lの低燃費を両立しており、実用性を重視するユーザーから高く評価されています。

7位:トヨタ・カローラスポーツ(WLTCモード燃費27.2〜30.0km/L)

 カローラシリーズの中でも、欧州車のような若々しいデザインと走りの良さが魅力のハッチバックモデルです。2025年の一部改良でハイブリッド一本化が図られました。低重心なTNGAプラットフォームによるスポーティなハンドリングを楽しみつつ、WLTCモード30.0km/Lという経済性も享受できる、欲張りな一台です。

8位:トヨタ・カローラツーリング(WLTCモード燃費24.9〜29.5 km/L)

 荷物を多く積みたいけれど、SUVやミニバンほどの高さは不要という層に絶大な人気を誇るステーションワゴンです。空力特性の良い低いボディは燃費面でも有利に働き、ワゴンでありながら29.5km/Lをマーク。営業車としての需要も高く、販売台数を底上げしています。

9位:トヨタ・シエンタ(WLTCモード燃費18.3〜28.8 km/L)

 ファミリー層に人気のコンパクトミニバンにおいて、トップクラスの燃費性能を誇るのがシエンタです。3列シートを備えながら、ハイブリッド車は28.8km/Lを達成。ライバルと比較しても維持費の安さは際立っており、子育て世代の家計を助ける心強いパートナーとして選ばれています。

10位:日産 ノート(WLTCモード燃費23.8〜28.4 km/L)

 日産の主力コンパクトカー、ノート。エンジンを発電専用に使い、100%モーターで駆動する「e-POWER」システムが最大の特徴です。電気自動車のようなレスポンスの良い加速と、静粛性の高さが魅力。28.4km/Lという優れた燃費性能に加え、アクセルオフでの減速感を生かしたワンペダル感覚の運転も、多くのファンを獲得している理由です。

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3.燃費のいい軽自動車

 日本の新車販売台数の約4割を占める軽自動車は、維持費の安さが最大の魅力です。燃費ランキングを見ると、軽量ボディと「マイルドハイブリッド」技術を組み合わせたスズキ車が上位を独占する結果となりました。

順位 メーカー 車種 最高燃費
(WLTCモード)
1位 スズキ アルト 27.7km/L
2位 スズキ ラパン 26.2km/L
3位 スズキ ワゴンR 25.2km/L
4位 スズキ ワゴンRスマイル 25.1km/L
4位 スズキ スペーシア 25.1km/L
5位 スズキ ハスラー 25.0km/L
5位 ダイハツ ミライース 25.0km/L

1位:スズキ・アルト(WLTCモード燃費23.5〜27.7 km/L)

「軽自動車のベーシック」として愛され続けるアルトが堂々の1位です。9代目となる現行モデルは、マイルドハイブリッドの搭載により27.7km/Lという軽トップクラスの燃費を実現。安価なエントリーカーでありながら、「スズキセーフティサポート」や6エアバッグを標準装備するなど、安全性能への妥協がない点も高く評価されています。

2位:スズキ・ラパン(WLTCモード燃費24.6〜26.2 km/L)

 レトロで可愛らしいデザインが女性層を中心に支持されているラパン。見た目だけでなく中身も優秀で、車両重量680kg(FF)という驚異的な軽さが低燃費に貢献しています。エネチャージなどの技術を組み合わせることで、デザインと経済性を両立させたいユーザーに最適な一台となっています。

3位:スズキ・ワゴンR(WLTCモード燃費20.9〜25.2 km/L)

 軽ハイトワゴンの先駆者であるワゴンR。現行モデルは軽量高剛性なプラットフォーム「ハーテクト」を採用し、走りの質と燃費を向上させました。クリープ走行時にモーターの力を利用できるマイルドハイブリッドシステムが、渋滞時のガソリン消費を抑制。実用性の高さと燃費のバランスが取れた優等生です。

4位:スズキ・ワゴンRスマイル(WLTCモード燃費22.5〜25.1 km/L)

「ワゴンRにスライドドアが欲しい」という市場の声に応えて登場したヒットモデルです。スペーシアほど背が高すぎない「ちょうどいいサイズ感」が人気。スライドドア車は重くなり燃費が悪化しがちですが、マイルドハイブリッドの恩恵で25.1km/Lを達成しており、利便性と経済性を高次元でまとめています。

4位:スズキ・スペーシア(WLTCモード燃費19.8〜25.1 km/L)

 販売台数ランキングでN-BOXと激しく競り合う人気車種、スペーシア。特筆すべきは、全車マイルドハイブリッド搭載による燃費性能の高さです。ライバルと比較してもカタログ燃費で優位に立っており、広い室内空間と維持費の安さの両方を求めるファミリー層から選ばれています。

5位:スズキ・ハスラー(WLTCモード燃費20.8〜25.0 km/L)

 軽クロスオーバーというジャンルを確立したハスラー。遊び心あるデザインだけでなく、全車マイルドハイブリッド仕様という堅実な中身も人気の理由です。ターボモデルでも燃費の落ち込みが少なく、アウトドアでの長距離移動でも財布に優しいのが特徴。ACC(アダプティブクルーズコントロール)も標準装備され、長距離ドライブも快適です。

5位:ダイハツ・ミライース(WLTCモード燃費23.2〜25.0 km/L)

 スズキ勢が独占する中、唯一ランクインしたのがダイハツ「ミライース」。「第3のエコカー」として登場以来、徹底的な軽量化と空力性能の向上で低燃費を追求してきました。ハイブリッドシステムを使わずに25.0km/Lを達成しているため、車両本体価格が非常に安く、トータルコストでの経済性は抜群です。

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4.燃費のいいSUV TOP5

 世界的に流行しているSUVですが、一般的に「重くて空気抵抗が大きい」ため燃費は不利とされてきました。しかし、最新のハイブリッド技術により、コンパクトカー並みの燃費を実現するモデルが登場しています。

順位 メーカー 車種 最高燃費
(WLTCモード)
1位 トヨタ ヤリスクロス 30.8km/L
2位 ダイハツ/トヨタ ロッキー/ライズ 28.0km/L
2位 レクサス LBX 28.0km/L
3位 トヨタ カローラクロス 26.4km/L
4位 レクサス UX 26.3km/L
5位 ホンダ ヴェゼル 26.0km/L

1位:トヨタ・ヤリスクロス(WLTCモード燃費17.6〜30.8 km/L)

 SUV部門で唯一、リッター30kmの大台に乗せたヤリスクロス。販売台数でもトップクラスを維持しており、その理由は「燃費・価格・使い勝手」のバランスの良さにあります。2024年のマイナーチェンジで内装の質感も向上。維持費を抑えつつ、流行のSUVライフを楽しみたい層にとって決定版と言える一台です。

2位:ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ(WLTCモード燃費17.4〜28.0 km/L)

 5ナンバーサイズの扱いやすさで大ヒットしたコンパクトSUVです。ダイハツが開発した「e-SMART HYBRID」は、エンジンを発電に使いモーターで走行するシリーズ方式を採用。アクセル操作のみで加減速ができるスマートペダルなど、EVライクな運転感覚と28.0km/Lの低燃費を両立しています。

2位:レクサス LBX(WLTCモード燃費26.2〜28.0 km/L)

「小さな高級車」という新しい価値観を提案するレクサスLBX。ヤリスクロスと同じプラットフォームを使いながら、レクサス専用のチューニングを施すことで静粛性と乗り心地を別次元に引き上げました。プレミアムブランドでありながらレギュラーガソリン仕様で28.0km/Lという経済性の高さも魅力です。

3位:トヨタ・カローラクロス(WLTCモード燃費23.3〜26.4 km/L)

「カローラのSUV」として登場するや否や、納車待ちが発生するほどの人気モデルとなりました。広々とした室内空間を持ちながら26.4km/Lという優秀な燃費性能は、1.8Lハイブリッドシステムの成熟によるもの。家族でのロングドライブでもガソリン代を気にせず楽しめる、実用SUVの筆頭です。

4位:レクサス UX(WLTCモード燃費23.4〜26.3 km/L)

 都会的な取り回しの良さとスタイリッシュなデザインが特徴のレクサスUX。2024年の改良でハイブリッドシステムの出力が向上し、走りの余裕が増しました。燃費性能も26.3km/Lと高く、日常の足としてプレミアムなSUVを使い倒したいユーザーに適しています。

5位:ホンダ・ヴェゼル(WLTCモード燃費15.0〜26.0 km/L)

 クーペのような美しいプロポーションで人気のヴェゼル。ホンダ独自の「e:HEV」は、市街地ではモーター、高速道路ではエンジン直結と効率よく使い分けることで26.0km/Lを実現しています。デザイン、走り、燃費のバランスが高次元でまとまっており、指名買いが多いのも納得の実力車です。

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5.燃費のいいミニバンTOP5

 車両重量が重く、空気抵抗も大きいミニバンは燃費向上には厳しい条件が揃っています。しかし、多人数乗車こそ燃料費を抑えたいもの。ここでは驚異的な効率を実現した5台を紹介します。

順位 メーカー 車種 最高燃費
(WLTCモード)
1位 トヨタ シエンタ 28.8km/L
2位 ホンダ フリード 27.2km/L
3位 トヨタ ノア 23.4km/L
4位 スズキ ランディ 23.2km/L
5位 トヨタ ヴォクシー 23.0km/L

1位:トヨタ・シエンタ(WLTCモード燃費18.3〜28.8 km/L)

 総合ランキングでも上位に入ったシエンタが、ミニバン部門では圧倒的1位です。TNGAプラットフォームによる基本性能の高さに加え、最新のハイブリッドシステムが28.8km/Lという数値を実現。5ナンバーサイズで扱いやすく、かつ維持費も安いことから、子育て世代のファーストカーとして絶大な人気を誇ります。

2位:ホンダ・フリード(WLTCモード燃費17.6〜27.2 km/L)

 シエンタの最大のライバルである新型フリード。ハイブリッドシステムを従来のi-DCDから、高効率な2モーター式の「e:HEV」に刷新したことで燃費性能が飛躍的に向上しました。モーター駆動ならではの力強い走りは、多人数乗車時でもストレスを感じさせず、快適な移動を提供してくれます。

3位:トヨタ・ノア(WLTCモード燃費15.0〜23.4 km/L)

 ミドルクラスミニバンの王道であるノア。現行モデルは第5世代ハイブリッドシステムを採用し、このクラスとしては驚異的な23.4km/Lをマークしています。広大な室内空間と燃費性能を両立しており、家族旅行や帰省などの長距離移動が多いご家庭にとって、コストメリットの大きい選択肢です。

4位:スズキ・ランディ(WLTCモード燃費15.1〜23.2 km/L)

 スズキのミニバン、ランディは現在トヨタ・ノアのOEM供給を受けて販売されています。基本性能はノアと同等ですが、グレード構成や装備の違いによりカタログ燃費がわずかに異なります。スズキディーラーで購入できるため、普段スズキの軽自動車に乗っているユーザーがステップアップする際の有力候補となります。

5位:トヨタ・ヴォクシー(WLTCモード燃費15.0〜23.0 km/L)

 ノアと基本設計を共有する兄弟車ですが、よりアグレッシブで独創的なデザインが特徴のヴォクシー。装備重量の違いなどにより燃費数値は僅差でノアに譲りますが、23.0km/Lという数値は依然としてクラスのトップ水準。見た目のカッコよさと維持費の安さを両立させたいパパ世代から圧倒的な支持を得ています。

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6.燃費のいいステーションワゴンTOP5

 SUVブームの陰で車種が減りつつあるステーションワゴンですが、セダン譲りの走行性能と積載性の高さ、そして空気抵抗の少なさによる「高速燃費の良さ」は見逃せません。

順位 メーカー 車種 最高燃費
(WLTCモード)
1位 トヨタ カローラツーリング 29.5km/L
2位 トヨタ カローラフィールダー 27.8km/L
3位 プジョー 308SW 21.6km/L
4位 トヨタ クラウンエステート 20.3km/L
5位 VW ゴルフヴァリアント 20.1km/L

1位:トヨタ・カローラツーリング(WLTCモード燃費24.9〜29.5 km/L)

 ステーションワゴンの復権を象徴する人気モデルです。低重心ボディは走行安定性が高く、ハイブリッドシステムとの組み合わせで実燃費も非常に優秀。営業車としてだけでなく、スタイリッシュな趣味のクルマとしても選ばれており、実用性と燃費を両立したベストバイな一台と言えます。

2位:トヨタ ・カローラフィールダー(WLTCモード燃費15.6〜27.8 km/L)

 5ナンバーサイズを維持した貴重なビジネスワゴンとして、根強い需要に応え続けてきたカローラフィールダー。ツーリングよりも設計は古いものの、軽量ボディを活かした27.8km/Lという燃費性能は一級品です。2025年の生産終了がアナウンスされており、新車で手に入れるなら今がラストチャンスとなります。

3位:プジョー 308SW(WLTCモード燃費21.6 km/L)

 輸入車勢でトップに立ったのがプジョー308SW。その心臓部は1.5リッターのクリーンディーゼルエンジンです。軽油を使用するため燃料単価が安く、かつ長距離巡航での燃費性能が高いため、ロングツーリングを好むユーザーにとってはハイブリッド車以上のコストパフォーマンスを発揮する場合があります。

4位:トヨタ・クラウンエステート(WLTCモード燃費20.0〜20.3 km/L)

 クラウンブランドから復活した大型ワゴン、エステート。全長約5mの堂々たるボディサイズと、フルフラットになる広大なラゲッジスペースを持ちながら、WLTCモードで20km/Lを超える燃費を実現しているのは驚異的です。ラグジュアリーな移動空間と環境性能を両立した、新時代のグランドツーリングカーです。

5位:フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント(WLTCモード燃費:18.3〜20.1 km/L

 世界のベンチマークであるゴルフのワゴンモデル。マイルドハイブリッドのガソリン車に加え、力強いトルクと低燃費を誇るTDI(クリーンディーゼル)モデルがランクインしました。高速道路での直進安定性は素晴らしく、長距離を疲れずに移動でき、かつ燃料費も抑えられる欧州車の良さが凝縮されています。

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7.燃費のいいセダンTOP5

 セダンは空気抵抗係数(Cd値)を低く設計しやすいため、実は燃費効率が良いボディタイプです。トヨタのハイブリッド技術がここでも強さを発揮しています。

順位 メーカー 車種 最高燃費
(WLTCモード)
1位 トヨタ プリウス 32.6km/L
2位 トヨタ カローラ 30.2km/L
3位 トヨタ カローラアクシオ 27.8km/L
4位 ホンダ アコード 23.8km/L
5位 マツダ MAZDA3(セダン) 21.5km/L

1位:トヨタ・プリウス(WLTCモード燃費26.0〜32.6 km/L)

 セダンカテゴリーでもプリウスが頂点に立ちました。空力を極限まで追求した「モノフォルムシルエット」は、デザイン性だけでなく燃費向上にも大きく貢献。1.8Lモデルの実用燃費の良さは折り紙付きで、長距離通勤などで距離を走るユーザーほど、その恩恵を強く感じられるはずです。

2位:トヨタ・カローラ(WLTCモード燃費25.3〜30.2 km/L)

 日本の道路事情にマッチしたサイズ感で、法人需要も含めて安定した販売台数を誇ります。30.2km/Lという燃費は、もはやコンパクトカー並み。セダンならではのトランクの独立性や静粛性を備えつつ、ランニングコストを最小限に抑えたい方に最適なビジネスパートナーです。

3位:トヨタ・カローラアクシオ(WLTCモード燃費15.6〜27.8 km/L)

 質実剛健を地で行くコンパクトセダン。設計年次は古いものの、軽量ボディと熟成されたハイブリッドシステムの組み合わせにより、現代の基準でも十分に通用する燃費性能を発揮しています。生産終了が近づいていますが、取り回しの良さと低燃費を低価格で手に入れられる選択肢として貴重な存在です。

4位:ホンダ・アコード(WLTCモード燃費23.8 km/L)

 グローバルで販売される大型セダンのアコード。全長約5mの堂々たるボディサイズからは想像できない23.8km/Lという燃費は、ホンダ最新の「スポーツe:HEV」によるもの。Google built-inなどの先進装備とともに、環境性能と走る喜びを高次元で両立させた大人のセダンです。

5位:マツダ MAZDA3セダン (WLTCモード燃費:16.7〜21.5km/L

「引き算の美学」に基づいた美しいデザインが特徴のMAZDA3。燃費ランキングに入ったのは1.8Lクリーンディーゼルモデルです。トルクフルな走りで高速巡航を得意とし、燃料単価の安い軽油を使用することで長距離移動のコストを抑制。デザインと経済性の両方を諦めたくないユーザーに支持されています。

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8.燃費だけじゃない! クルマ選びで比較したい3つのポイント

価格と購入コスト

 燃費の良い車は魅力的ですが、一般的にハイブリッド車はガソリン車に比べて車両本体価格が高く設定されています。例えば、同車種で価格差が30〜40万円ある場合、ガソリン代の節約分だけでその差額を埋めるには、年間走行距離によっては10年以上かかるケースも少なくありません。

「販売台数ランキング上位の車だから」と盲目的に選ぶのではなく、ご自身の年間走行距離や保有予定期間を考慮し、「トータルコストでお得か」を冷静に計算することが重要です。

安全性能と運転支援機能

 最近のトレンドとして、燃費以上に重視されているのが安全性能です。特に高速道路での疲労を軽減する「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」や、車線維持を助ける「レーンキープアシスト」は必須級の装備となりつつあります。

 実は、ACCを適切に使うことは無駄な加減速を減らし、結果的に燃費向上にもつながります。車選びの際は、カタログ燃費の数値だけでなく、こうした運転支援機能の充実度も必ずチェックしましょう。

維持費(税金・保険・車検など)

 クルマの維持費はガソリン代だけではありません。燃費基準を達成しているエコカーであれば、購入時や車検時の「自動車重量税」が減税・免税されるメリットがあります。また、環境性能の高い車は任意保険の「エコカー割引」が適用される場合もあります。

 ただし、ハイブリッド車は駆動用バッテリーの交換リスク(高額修理)や、輸入車の場合は部品代の高さといった注意点もあります。「燃費が良い=維持費が安い」とは限らない側面もあるため、長期的な視点でのコスト管理が必要です。

カタログ燃費と実燃費は違う?WLTCモードの正しい見方

 車選びでよく耳にする「カタログ値と実際に走った時の燃費が違う」という話。これはカタログ燃費(WLTCモード)があくまで定められた試験条件下での数値だからです。一般的に、実燃費はカタログ値の「約8割程度」になると言われています。

 例えば、買い物や送迎メインなら「市街地モード」、通勤でバイパスを使うなら「郊外モード」の数値を重視するなど、ご自身の使い方に合った項目をチェックすることで、購入後のギャップを減らすことができます。

ハイブリッドvsガソリン車!価格差の元は取れる?

 多くの車種で「ハイブリッド車」と「ガソリン車」が設定されていますが、車両価格はハイブリッドの方が30万〜50万円ほど高くなるのが一般的です。「燃費で元を取る」にはどれくらい走ればいいのでしょうか。

 ざっくりとした試算ですが、レギュラーガソリン170円/L、燃費差が10km/L(ガソリン15km/L、HV25km/L)の場合、1万km走行での燃料費差額は約4.5万円です。車両価格差を回収するには、約7〜10万kmの走行が必要になる計算です。

 ただし、ハイブリッド車は「リセールバリュー(売却価格)が高い」という傾向があります。乗り潰すなら走行距離が必要ですが、数年で乗り換える場合は、売却額を含めるとハイブリッドの方がお得になるケースも多々あります。

【Q&A】燃費重視の車選びでよくある質問

Q. 中古車の燃費は新車より悪くなりますか?
A. 基本的には大きく変わりませんが、メンテナンス状況に左右されます。特にエンジンオイルの劣化やタイヤの空気圧不足は燃費悪化の大きな原因です。

Q. タイヤを変えると燃費は良くなりますか?
A. はい、「低燃費タイヤ(エコタイヤ)」に変えることで、転がり抵抗が減り、数%の燃費向上が期待できます。

Q. 暖房と冷房、どっちが燃費に影響しますか?
A. ガソリン車はエンジンの排熱を使うため暖房の影響は少ないですが、電気を使う冷房(A/C)は燃費を悪化させます。逆にハイブリッド車やEVは、暖房時に電気を多く使うため、冬場に燃費が落ちる傾向があります。

まとめ:燃費で選ぶ2025年の賢いカーライフとは

 ガソリン価格の高騰が続くなか、燃費の良い車を選ぶことは家計を守るための有効な手段です。今回ご紹介した販売台数ランキング上位のモデルたちは、多くのユーザーに選ばれているだけの理由(燃費と実用性のバランス)があります。

 とはいえ、カタログの数値だけで車を決めるのは禁物です。実際にハンドルを握り、加速感や視界、乗り心地を確かめることで、「長く付き合える愛車」かどうかが判断できます。

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