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【試乗】プジョーらしさ全開! 「おしゃれ」「スポーティ」に好燃費まで加わった無敵のSUVプジョー3008がイイ!! (2/2ページ)

【試乗】プジョーらしさ全開! 「おしゃれ」「スポーティ」に好燃費まで加わった無敵のSUVプジョー3008がイイ!!

この記事をまとめると

■プジョー3008がフルモデルチェンジした

■マイルドハイブリッドとBEVをラインアップ予定だがまずはマイルドハイブリッドを導入

■モータージャーナリストの飯田裕子さんが試乗した

見た目も走りも新しさが際立つプジョー3008

 プジョーの主力モデルとなる3008が8年ぶりのモデルチェンジを行った。プジョーとしてはこの3008を次世代のフラッグシップモデルと位置づけ、デザイン、車両の基礎となるプラットフォームも刷新し、ビジュアルでも走りでも新しさが際立つモデルになっている。モデルラインアップは燃費性にも優れる最新のマイルドハイブリッドに続きBEVモデルを年内に導入予定だ。

 今回はマイルドハイブリッド車の3008GTHybridに試乗した。

 3008は国産ではトヨタRAV4、日産エクストレイルや、スバル・フォレスターと同クラスになる。全長4565mm×全幅1695mm×全高1665mmのボディサイズは前述の国産のほうが全長は10cmほど長く、全幅は4〜5cm程度狭い。ちなみに全高はモデルによるがファストバックスタイルを採用する新型3008の全高は低めだ。

 ボディサイドから眺めは4輪がドッシリとスタンスを構え安定感とスポーティさを感じさせ、ボディ上部はガラスエリアがフォルムの肝とでもいわんばかり。プジョーでは初めてサイドウインドウモールが表に見えない設計を施し、さらにピラーの存在を視覚的に細め、流麗なルーフラインをクリーンに際立たせている。じつに絶妙なバランスでこの美しいフォルムが形成されていると思えた。

 ちなみにハイブリッドモデルのホイールは「YARI」と名付けられ、長野県は北アルプスの「槍ヶ岳」の槍の穂先のような山頂部をモダンなデザインに再解釈しエアロダイナミクスも考慮し採用されているそうだ。

 3008の“顔”となるフロント部は、フレームレスの大きなグリルに大ぶりの最新のプジョーエンブレムが載っているだけでも新しさが感じられる。が、この“ライオンさん”を起点とするように左右に広がるグリッド模様使いがこの3008ではより精緻に行われ、ますますエモい。

 そんなグリルの左右端には近年のプジョーデザインの象徴的な爪痕モチーフがLEDデイタイムランニングライトに採り入れられ最新のグリルは完成している。ただ、これにはその上に薄く緩やかにラウンドしながら両サイドで強く涼しげな光を放つヘッドライトもなくてはならない。もう顔全体がグリルみたい!? 3008のフロントマスクは一枚の油絵を鑑賞するように遠くから眺め、近くに寄ってこれを完成させているディテールを探るように見たくなる芸術の国“フランス”のクルマらしい?

 リヤビューも空力を高めるエアロがスポーティさも高め、立体造形の3本の爪形LEDランプが3008の個性を隅々まで表現している。

 インテリアも感性に響く圧倒的な個性が感じられる。まず初めてプジョーのコクピットをご覧になるという方にとってはステアリングホイールの上下がフラットの形状をしていて、メーターはそのステアリング上部から見るのがプジョー流、「i-Cocpit」と呼ぶ。一般的にはステアリングホイールのなかからメーターを見るでしょう?

 一方で、目の前に水平に広がる21インチのパノラミックスクリーンと操作パネル類(シフトもすっかりこのデザインのなかに取り込まれてしまっている)は、プジョーを知る人にとっても新世代ぶりを存分に感じられるはず。さらに、前席左右の独立した空間のデザインが品よくエッジを利かせ、「単なる包まれ系ではつまんない!」とばかりに独創的だ。

 ダッシュボードやコンソールにライトグレー色のファブリック素材を使い、ドアトリムはさらに凝ったグラフィックとの併せ技によりディテールへのこだわりぶりも見所だ。質感も整えられている空間だからこそ心からこのいいデザインに包まれる感覚を楽しみ味わえるのではないか。

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