この記事をまとめると
■三菱が新型ミッドサイズクロスオーバーSUVの「デスティネーター」を世界初公開した
■デスティネーターは3列シートをもつミドルサイズクロスオーバーSUVとなる
■インドネシアでの価格はCR-Vやエクストレイルe-POWERよりも圧倒的に安い
インドネシアで三菱がデスティネーターを世界初披露
三菱自動車は2025年7月24日から8月3日の会期でインドネシアの首都ジャカルタ近郊で開催された「GIIAS2025（ガイキンド・インドネシア国際オートショー2025）」にて、新型ミッドサイズクロスオーバーSUVとなる「デスティネーター」を世界初公開した。世界初公開としていることからも、東南アジアだけではなく、南アジア、中南米、中東、アフリカにも順次導入していく予定とのことである。現状では搭載されるのは1.5リッターターボエンジンのみとなっているが、今後はハイブリッドユニット搭載車の追加設定なども期待できそうである。
会場内でのプレスカンファレンスにはベトナムからのメディア関係者が招待されていたようだ。一般的にはインドネシアのあとはタイでのデビューという流れが定番だが、インドネシアに次いでベトナムでデビューが予定されているのかもしれない。
同じGIIAS2025の会場では日産自動車が「エクストレイルe-POWER（日本での現行型）」のインドネシアデビューを発表した。
この2車に共通しているのは3列シートを備えているというところ。車両寸法を比較しても、全長と全幅が同じとなり、エクストレイルがe-POWERユニットを搭載しているのでガチとはいいきれないものの、ライバル関係にあるとはいえよう。ホンダもすでにインドネシアにて3列シートをもつCR-V（エンジン車／ハイブリッド車）をラインアップしている。
トヨタはいまのところ、サイズ的に同等で3列シートを持つクロスオーバーSUVを、インドネシアではラインアップしていない。ただ、ひとまわりボディを小さくした3列シート（しかもFＲ）の「ラッシュGRスポーツ」をラインアップしている。
デスティネータークラスの3列シートをもつクロスオーバーSUVはないものの、ラッシュのほかミドルSUVとなるフォーチュナーをラインアップするなど、3列シートをもつさまざまなサイズのMPV（多目的車）を豊富に取り揃えており、直接ぶつかることはなくとも、デスティネーターのようなモデルのニーズをフォローできると判断しているのかもしれない。
ただ、インドネシアでもSUVの人気が高まっているので、今後はトヨタも「デスティネーター同等モデル」を投入してくる可能性はある。