
この記事をまとめると
■「鋭角交差点」は曲がり角が鋭く事故や対向車線へのはみ出しが起きやすい
■通常の交差点以上に速度を落として歩行者や自転車の確認を徹底する必要がある
■場合によっては切り返しも視野に入れ余裕をもった進入が安全のカギとなる
事故が多い交差点のなかでもとくに注意が必要
道路のなかでも交通事故が多い場所として知られる交差点。この交差点には、さまざまな種類があり、慎重に運転しなければ思わぬ事故に発展してしまう場所もあります。今回は、交差点のなかでも事故が多く発生しやすい「鋭角交差点」について解説するとともに、鋭角交差点を通行する際に気をつけるポイントについても紹介します。
鋭角交差点とは?
2つ以上の道路が交わる交差点の角度は場所によって異なります。十字路や丁字路のようにほぼ直角の交差点もあれば、カーブのような緩やかな角度の交差点、手前方向に曲がる鋭角交差点など、その種類はさまざまです。また、場所によっては、ほぼUターンなのではないか? と思ってしまう交差点もあります。
このようにさまざまな種類がある交差点ですが、これらのなかでも通行する際に苦労したり、交通事故が発生しやすかったり、対向車線にはみ出したりしやすい交差点が鋭角交差点です。
鋭角交差点を目の前にすると、「え? 曲がれる?」と思う場所もあれば、「切り返せばイケる!」と判断できる場所、「これ曲がれないでしょ!?」となる場所もあります。このように鋭角交差点は、十字路や丁字路のようにスムースに曲がるのが難しい交差点なのです。
クルマで鋭角交差点を通行する際の注意点
では、クルマで鋭角交差点を通行するときは、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
まず、交差点を通行するときは、すぐ止まれる速度、すなわち徐行しなければなりません。もちろん、鋭角交差点もほかの交差点と同様に徐行して通行する必要があります。
ただし、鋭角交差点は文字どおり角度が鋭角であるため、他の交差点(十字路や丁字路など)よりもさらに速度を落とすことが安全に通行するポイントです。
速度をしっかり落として通行するのが安全な理由は、速度が高いと交差点を曲がりきれず、対向車線にはみ出てしまったり、歩行者や自転車などほかの交通を見落として事故に繋がる危険性があるためです。
また、Uターンをするときと同じような運転操作となる鋭角交差点では、ハンドル操作も忙しくなります。よって、鋭角交差点の手前では速度をしっかり落とし、周囲の安全を確認しつつ、適切な運転操作ができるよう速度調整することが安全運転のコツとなります。
加えて、交差点の角度および道路形状や道路幅、クルマの種類によっては一度で曲がりきれない場所もあります。一度で曲がりきれない場合は、切り返しをして通行するほかありません。そのため、鋭角交差点に高い速度で進入してしまうと交通事故になる危険性が高いのです。
鋭角交差点を一般的な十字路や丁字路のようにスーッと通行してしまうと、思わぬ事故になることもあるため、交差点を鋭角に曲がるときは、十分すぎるくらいに速度を落とし、いつもよりさらに慎重に通行するようにしましょう。