
この記事をまとめると
■「トラックショップJET神奈川店」の店内はまるでバブル期のディスコのようだ
■いまはLED全盛期でショップの展示は光モノが主役となっている
■人気アイテムの芳香剤や水中花シフトノブや扇風機なども充実している
きらびやかなトラックパーツの世界へようこそ
世のなかにトラック用のパーツ専門店は数多く存在するが、これほどきらびやかなショップがほかにあるだろうか。一歩足を踏み入れた瞬間、「まるでバブル期のディスコじゃないか!」と思わず口にしてしまったほどだ。では今回訪れた、神奈川県にあるトラックパーツ専門ショップ「トラックショップJET神奈川店」の店内を紹介していこう。
まずはその佇まいから見ていこう。意外にも……いや、かなり控えめなエクステリアだ。外観だけでは、そこがトラックパーツショップだとは思えないほどシンプル。もちろん出入り口に近づけば専門店であることはわかるのだが、それにしても店内とのギャップはすごい。さあ、いざ店内へ!
いきなりだが、この光り輝くパーツ群を見てほしい。いまはまさにLED全盛期。ひと昔前の電球とは比べものにならないほどの明るさだ。そのLEDパーツが広々とした店内にぎっしりと陳列され、どこを歩いても光モノだらけ。
しかもトラック用パーツの多くは原色で、やわらかなアンバー色や流れるグラデーションはお呼びでないのだ。その光の威力たるやかなりのもの。
一方で、非常にムーディーなエリアも存在する。キャビン内のシャンデリアやテールランプのコーナーは、店内の奥まった場所にあって少し暗めの照明になっている。まるで高級ラウンジのように落ち着ける空間だ。
そしてこの店内のライティングがじつに巧みである。前述のサイドマーカー類は夜間走行中に目立ってナンボのため、明るさを強調するべく店内はわざと明るくしてある。一方で、明るさそのものではなく”光り方”を際立たせるには、むしろ少し暗い環境のほうが効果的ということだろう。
店内を上から見下ろすとこんな感じだ。かなり明るく見えるだろうが、実際にはもう少し暗い。非常にカラフルな空間なのだが、その臨場感をお伝えできないのは残念だ。
水中花シフトノブに扇風機まで定番トラックパーツの数々
もちろん、トラック用パーツショップなので光モノ系以外も充実している。トラックドライバーには必須ともいえるハンドルカバーやカーテン。そして筆者が取材でよく見かける芳香剤の数々。フロントウインドウに並べられる芳香剤はここから旅立つのか、と思うと感慨深いものがあった。
もちろん定番の水中花シフトノブもバリエーションが豊富だ。初めて知ったのだが、この形のシフトノブは「電球型」というのだそうだ。一般的な量販店で普通のシフトノブは何回も買ったことがあるが、「電球型」というキーワードは初めて聞いた。
なぜか非常に安心したのがこちらのパーツ。「光モノ」という単語にこれほどマッチする部品もないと思う。そう、ゴールドメッキのナットキャップだ。そりゃLED製品のように発光はしないが、光モノといえばやはりメッキパーツなのだ。
トラックドライバーに人気の商品を教えてもらったところ、最近はこの「目玉を映し出すLEDパネル」なのだそうだ。確かに、夜のサービスエリアでカーテンを閉めて休憩中のトラックに設置されているのを見かけることも少なくない。大きなトラックに目玉が動いていると、なかなかのインパクトがある。
暑い時期ということもあり、売れ筋はこのアナログな扇風機。待機中にエンジンをかけられない場所も多いため、近年の酷暑に対応する手段として、このシンプルな扇風機がよく売れているのだとか。トラックドライバーの皆さん、本当にご苦労さまです。
店内をひととおり観察している間にも、多くのトラックドライバーが訪れ、パーツを物色していた。初めて足を踏み入れた筆者にとって、トラックショップは知らないことばかりで、まさに驚きの連続だった。