
この記事をまとめると
■日本市場でSUVの王者として君臨するランクル300にライバルが登場するかも知れない
■日産パトロールNISMOはボディサイズで大柄なランクル300をひとまわり上まわる
■日産パトロールNISMOは最高出力500馬力超のV6を搭載する
日本導入が真剣に検討されている日産パトロール
アーバンテイストの強いタイプから本格的なクロカン4WDまでを「SUV」とひとくくりにしてしまうが、SUVに求められる性能を考えると、悪路走破性とラグジュアリーを高次元で両立しているモデルこそが頂点といえる。
日本市場ではトヨタ・ランドクルーザー300がSUVの絶対王者として認識されていることに疑いの余地はない。しかし、その地位が脅かされる可能性が出てきた。
すでにクルマ好きの間では話題となっているように、日産の伝統的なキング・オブ・オフローダー「パトロール」の日本導入がウワサされているからだ。
かつて日本で「サファリ」の名前で販売されていた本格クロカン4WDであるパトロールは、日本での販売が終了したあとも、中東などクロカン4WDが求められる地域では販売が続いていた。もちろん、日本でサファリとして販売されていたモデルから大きく進化を果たしている。そんなパトロールの最新・最強バージョンとして2025年夏より中東エリアで発売されているのが「パトロールNISMO」だ。
もし日本導入されれば、トヨタ・ランドクルーザーGR SPORTの好敵手となること確実といえるパトロールNISMOは、ランドクルーザーに対して、どんなアドバンテージをもっているのだろうか。
まずボディサイズから比べてみよう。
パトロールNISMO
全長5295mm・全幅2070mm・全高1945mm・ホイールベース3075mmランドクルーザーGR SPORT
全長4965mm・全幅1990mm・全高1925mm・ホイールベース2850mm
どのスペック要素を見ても、パトロールのほうがランドクルーザーより大きくなっている。自動車においては大きすぎると取りまわし性がウィークポイントとなることもあるが、このサイズ感のクロカン4WDにおいては、「大きいことはイイことだ」と感じるユーザーマインドが強いだろう。迫力あるボディという点ではパトロールNISMOが優勢だ。
フロントグリルもパトロールNISMOのほうが大きく押し出し感は強い。ヘッドライトのデザインも現代的に見える。ひと目で“新鮮味”を感じるのはパトロールNISMOのほうと感じるユーザーも多いだろう。