WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

なんか乗り心地悪いな……はクルマを買い替えなくても改善できる! まずは試してみるべき3つのポイント

なんか乗り心地悪いな……はクルマを買い替えなくても改善できる! まずは試してみるべき3つのポイント

この記事をまとめると

■乗り心地を表す単語には「ハーシュネス」や「ピッチング」「ローリング」などがある

■タイヤ交換やホイール交換などバネ下重量を軽減すると効果が出やすい

■ダンパーやシートも消耗品なので痛んだら交換するのも効果が出やすい

乗り心地って改善できる?

 ひと口に乗り心地といっても、じつはいろいろな要素がある。

 高速道路の継ぎ目などで感じる、コツン・コツンという突き上げ感はハーシュネス。フワフワとして落ち着かない上下動はピッチングの一種。段差で感じる大きな揺れはバウンシング。コーナリング中の横への傾きはローリング……。

 根本的なところはボディ剛性やサスペンションの設計で決まるので、不満があればクルマごと買い替えも検討しなければならないわけだが、なるべく低予算でもう少し改善したい、あるいは以前の乗り心地を取り戻したい……つまり、乗り心地をリフレッシュしたいという場合、どこから手を付けたらいいのか。

 ポイントは主に3つ。

 ひとつ目はタイヤだ。タイヤは劣化してくるとゴムが固くなってくるし、そもそも用途によってキャラクターが大きく異なる。乗り心地を改善したいのなら、新品のコンフォートタイヤに交換するのが一番手っ取り早い。同じサイズでも、スポーツタイヤやエコタイヤよりも、明らかに乗り心地はよくなるはずだ。

 可能ならホイールもセットで交換し、インチアップではなくインチダウンできればさらに効果的。タイヤとホイールを合わせた、いわゆるバネ下重量を軽減すると、乗り心地が非常によくなるからだ。同時にタイヤの接地性、燃費効能にも効果がある。

 インチダウンできなくても、ホイールをより軽量なものに交換すれば、そのぶん乗り心地もよくなる(バネ下重量1㎏の軽減は、バネ上重量15㎏の軽量化に相当するといわれている)。

 タイヤに関しては、空気圧も下げると乗り心地はソフトになるが、空気圧は耐荷重性に大きく影響するので、指定空気圧以下にするのはNG。空気圧を点検して、指定空気圧より高かったときだけ、指定空気圧まで下げるようにしよう。

 そしてふたつ目はダンパー。

 ダンパーも乗り心地の要のひとつ。ダンパーが劣化してくると、フワフワと落ち着かない乗り心地になり、なかなかピッチングが収まらなくなる。ダンパーはオイルを使って減衰力を作り出しているパーツだが、このオイルが3万kmも走ると熱で劣化し、いわゆる「ダンパーが抜けた」状態になる。

 なので、これを新品に交換してやると、乗り心地もかなり復活する。高価な社外品ではなく、純正ダンパーでも構わないので、乗り心地に不満があれば、ダンパーを交換するのがひとつの手だ。

 最後がシート。

 シートのウレタンやスプリングも消耗品。5~6万kmも走ったシートは、かなりヘタってきているので、新品、もしくはレカロなどの社外シートに交換するのがおすすめ。

 高反発ウレタン、低反発ウレタンなどを使った、クルマ用のシートクッションも売られているが、シートは重要なセッティングパーツでもあるので、できればよりいいものにシートごと交換してしまうのが理想的だ。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了