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ターボでもスーチャーでもない「マイルドチャージャー」ってナニ?? スバルがかつて採用していた謎の過給器の正体

ターボでもスーチャーでもない「マイルドチャージャー」ってナニ?? スバルがかつて採用していた謎の過給器の正体

この記事をまとめると

■1998年登場の初代プレオには扱いやすい低過給仕様「マイルドチャージャー」が存在した

■SOHCながらNAより力強く後期型ではEMPi+インタークーラーで60馬力まで進化

■出力自体はRSのSCに及ばずとも実用性と扱いやすさでユーザーに支持された

スーパーチャージャーの種類のひとつ

 過給機といえば大きくターボチャージャーとスーパーチャージャーに分類されるが、ひと昔前にマイルドチャージャーという言葉を耳にした人もいるのではないだろうか?

 マイルドチャージャーとは、1998年に登場したスバル(当時は富士重工業)の自社製軽自動車、初代プレオの一部グレードに搭載されていた過給機のこと。スポーツグレードのRSにはスーパーチャージャーが搭載されていたが、量販グレードのLを中心に搭載されていたのがマイルドチャージャーだ。

 RSのスーパーチャージャーは4気筒DOHCエンジンにハイオク仕様で最高出力64馬力、最大トルク103Nmを発生するパワーユニットだが、マイルドチャージャーは機構こそスーパーチャージャーと同一としながらも、扱いやすい低過給としている点が「マイルド」チャージャーといわれるゆえんだ。

 初代プレオには、貨物自動車登録のバンモデルなど最廉価グレードには4気筒SOHCの自然吸気エンジンが設定されていたが、46馬力/58Nmという出力は、ヴィヴィオよりも重量の増えたボディには非力さが否めない印象であった。

 一方のマイルドチャージエンジン搭載車は前期型で58馬力/74Nmと、800kg程度の車重には十分な出力を発揮。RSには及ばないものの、SOHCながら普通の軽にしてはパワフルな印象だった。後期型では電子制御燃料噴射式(EMPi)へ進化し、小型のインタークーラーを追加することで最高出力60馬力、最大トルク75Nmにパワーアップした。

 実際、当時レガシィを所有していた筆者がディーラー入庫する際、代車としてインプレッサの1.5リッターのNAモデルかプレオのマイルドチャージモデルかを代車で選べるときは迷わずプレオをチョイスしていたほどだ。

 登坂路の多い郊外などでは、スーパーチャージャーほどの出力は必要ないが、ある程度の動力性能が求められることもあり、レギュラーガソリンで過給機付きというマイルドチャージは理想的ともいえるパワーユニットだ。

 残念ながら、プレオの後継モデルである初代ステラにはマイルドチャージエンジン搭載車は設定されなかったが、スーパーチャージャー車もレギュラーガソリン仕様となったことやプレオよりも増えた車重などを考えると、正常進化したラインアップといえるだろう。

 ちなみに初代プレオは、RN型ステラ登場後も継続生産されていたが、ラインアップから外れたマイルドチャージ仕様も最終型で復活するほど人気があった。初代プレオのグレード名でLがつくモデル(L、LS、LM、LタイプSなど)がマイルドチャージ仕様なので、中古車でプレオを購入する際はぜひ参考にしてほしい。

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