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同じ車種でもタクシー仕様と乗用車で名前を変えるインドネシア! ホンダだけが頑なに同一車名を採用する不思議 (2/2ページ)

同じ車種でもタクシー仕様と乗用車で名前を変えるインドネシア! ホンダだけが頑なに同一車名を採用する不思議

この記事をまとめると

■インドネシアではブルーバード・グループのタクシーが業界最大手だ

■タクシー専用車両がインドネシアには多数ラインアップされている

■一般ユーザー向けの車両がタクシーと同じ名前だとあまり売れない傾向にある

インドネシアのタクシーはブルーバード・グループが席巻

 筆者はインドネシアの首都ジャカルタをたびたび訪れているが、ジャカルタ市内を見ている限り、タクシー業界は、最大手のブルーバード・グループがほぼ市場を独占しているといっていい状況だ。

 ジャカルタを訪れはじめた当初は、「ブルーバード・グループが大手なのだな」といった認識をもつ程度、つまりほかに2番手、3番手といったタクシー会社の車両も街なかで見かけることは、それほど難しくなかったのだが、ブルーバード・グループがスマホアプリ配車サービスを導入するなど、使い勝手がどんどんよくなっていくと、ブルーバード・グループ一択といった独占に近い状況になっていった。

 ブルーバード・グループは、以前から試験的導入といった感じで中国BYDオートのBEVタクシー車両となる初代e6を導入していたのだが、その後キャブオーバーバンスタイルBEVとなる、BYD T3のタクシーを導入、そしていまは3列シートをもつ、かつてのトヨタ・ウィッシュのようなミニバンスタイルの2代目e6タクシーが2024年に導入された。

 2025年7月下旬に、インドネシアの首都ジャカルタにあるスカルノハッタ空港に降り立った。同空港にはブルーバード・グループのBEVタクシー専用乗り場があるので、そこに向かうと2代目e6タクシーがあったので、さっそくそれに乗って目的地へ向かった。2代目e6タクシーは、自家用車向けともいえるM6のタクシー版といっていいクルマとなる。基本的にはM6と共通部分が多いなか、タクシー専用車として装備内容をシンプルなものにしているといっていい。

 BEVの多くは凝ったグラフィックのデジタル計器盤が採用されるのだが、2代目e6はアナログ式計器盤(つまり物理的な針をもつメーター)だったので、タクシー仕様だからかと思っていたが、調べてみるとベースとなるM6もアナログ式メーターであった。

 インドネシアで販売されるBYD車では3本の指に入るほどM6がよく売れているとのことであるが、M6は自家用ユースのほかに企業送迎やライドシェアなど、法人やフリートユース需要も多いことを見込んでおり、e6プラスアルファ程度の装備内容になっているのかもしれない。

 ICEも含めたタクシー車両全体でみると、トヨタ・トランスムーバーが圧倒的に多い。トランスムーバーはインドネシアの国民車とも呼ばれている、3列シートをもつコンパクトMPVとなる2代目アバンザをベースに2016年に初代がデビューしている。

 それまでのセダンタイプタクシー車両でトヨタ・ヴィオスをベースにしていたリモの後継車種といっていいだろう。その初代と2023年に3代目アバンザをベースに登場した2代目トランスムーバーと合わせて、いまやジャカルタ市内のタクシーはトランスムーバーが圧倒的に多く走っている。

 そして、ジャカルタというかインドネシアの最新タクシートピックとしては、2025年5月より供給がはじまったホンダBR-Vタクシーの登場だろう。BR-Vはホンダで3列シートをもつMPV、モビリオ(日本では販売されなかった2代目)を腰高にしてSUV色を加えたようなキャラクターをもち2016年に初代が登場している。

 そしてホンダは、この初代モビリオにタクシー仕様を設定していたのだが、2025年に後継としてBR-Vタクシーをデビューさせている(現状モビリオはラインアップされていない)。

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