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新型フォレスターが全日本ラリーに電撃参戦! 最初で最後の挑戦でみせた激熱のポテンシャル (1/2ページ)

新型フォレスターが全日本ラリーに電撃参戦! 最初で最後の挑戦でみせた激熱のポテンシャル

この記事をまとめると

■全日本ラリー選手権 第6戦「ラリー北海道」にフォレスターが参戦

■「ラリー・ジャパン」の競技運営クラブとその競技長が操った

■完走するポテンシャルを発揮するも実戦での使用は今回が最初で最後だ

異色のマシンが全日本ラリーに殴り込み!

 全日本ラリー選手権 第6戦「ラリー北海道」が9月5〜7日、北海道帯広市を舞台に開催。当サイトでも紹介したとおり、同時開催のXCRスプリントカップ北海道シリーズ第4戦に、マツダCX-60がデビューを果たしたが、じつはもう1台、注目のニューマシンが国内競技に初登場していた。

 それが、MOSCOの高桑春雄選手/安東貞敏選手がスバル・フォレスター(SK5)をベースに開発した126号車「SMaSH CUSCO FORESTER」だ。スバルのフラッグシップSUVが、ついに国内ラリー選手権(XC-2クラス)にデビューしたのである。

 ちなみに、MOSCOはWRCの日本ラウンド「ラリー・ジャパン」の競技運営クラブで、高桑選手は競技長にあたる。もちろん、高桑選手はドライバーとしても豊富なキャリアをもち、昨年も千葉のラリーに出場していたが、グラベル戦に関しては、2005年のタイ以来、20年ぶりの参戦で、「クルマは問題ないけれど、ドライバーのリハビリが必要だね」と語る。

 マシンの製作を手がけたのは、千葉県の名門ガレージ「スマッシュ・モータースポーツ」で、市販車両からの主だった変更点としては、ロールケージ、アンダーガード、リヤのLSD、ダンパー、ブレーキパッド、タイヤなどを競技用アイテムを装着。ホイールはSK9の17インチ純正ホイールで、スマッシュ・モータースポーツの代表である平塚忠博氏によれば「最近の17インチのホイールは軽いけれど、ペラペラで弱い。SK9のホイールは重たいけれど、丈夫だから採用した」とのこと。

 さらに「車両重量が1700kg台だから、2トン近いライバル車両と比べるとかなり軽いし、1800ccターボでそこそこパワーもあるから、ラリー競技にも合っていると思う」と付け加える。

 事実、ステアリングを握る高桑選手は好感触で「ぶっつけ本番だけど乗っていて楽しい。タイヤを変えれば、舗装路を走っても楽しいと思うし、県戦レベルなら十分に戦えると思う。スバルは丈夫だからグラベルでも大丈夫なんじゃないかな。普段からラリー・ジャパンのコースチェックでフォレスターに乗っているけれど、4名乗車で走ることが多いから、それに比べると十分に軽い。ファミリーでも使えるクルマながら、ラリーも楽しめるクルマになっている」と語る。

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