
この記事をまとめると
■日本の自動車メーカーから140車種以上の新車が販売されている
■なかにはライバル不在の唯一無二のモデルもある
■孤高のモデルとも呼べる個性が光るクルマたちを紹介する
唯一無二の個性派マシンたち
日本では現在、約140車種のクルマが新車販売されています。輸入ブランドを合わせると、その数は膨大。当然、同じカテゴリーで似たようなスタイリングや機能をもつクルマもあるわけですが、そんななかにあって「これじゃないとダメなんだよな」「ほかには選びようがないよね」と言わしめる、唯一無二のクルマというのはとても貴重な存在です。
まずは、日本車として唯一、ロールスロイスやマイバッハといったスーパーラグジュアリーカーと肩を並べられる、歴史と威厳あるモデルといえば、トヨタ・センチュリー。2023年に登場した新型は、次の100年を見据えて新時代のショーファーカーとはどうあるべきかを突き詰め、従来のセダンタイプとは一線を画す、全高が300mmアップしたスタイルとプラグインハイブリッドを採用して登場しました。
塗装ひとつとっても、気が遠くなるほどの時間と手間をかけて鏡のような光沢を実現。フロントグリルやホイールなど、置かれる場所ごとにひとつひとつ職人が彫って作られる、鳳凰エンブレムやサイドシルのロゴ。リヤサイドガラス+リヤクォーターガラスの調光機能付プライバシーガラスは、外の景色がクリアに見える状態から、スイッチを押すだけで一瞬にして白くなり、外が見えなくなる便利な機能で、外からは真っ黒い窓に見えてプライバシーも守ってくれます。
3.5リッターV6エンジン+ハイブリッドの走りも重厚かつパワフルで、国産メーカーではほかにライバル不在のスーパーラグジュアリーカーです。
続いては、1970年からの長い歴史を誇り、軽自動車で唯一の本格オフローダーとして根強い人気となっているスズキ・ジムニー。2018年に登場した現行モデルは、屈強なラダーフレームや長いストロークを確保する3リンクリジットサスなどの基本構造を守りながらも、フレーム剛性の強化や操舵機構の改良が行われてさらに悪路走破性が高まっているという、常に進化し続けている本格クロスカントリー4WDとなっています。
1.5リッターエンジンを搭載するシエラでは、これまでの3ドアに加えてついに5ドアとなるノマドが登場しましたが、軽自動車のジムニーはこれまでどおりに3ドアのみ。ただ、乗り降りだけちょっとガマンすれば後席は意外にも広くて居住性が高いというのも人気の理由のひとつでしょう。
市街地や高速道路では、パワーもそこそこで乗り心地や静粛性がそれほど高いとはいえませんが、ひとたび雪道や荒れた路面などに入れば水を得た魚のようにイキイキと、ものすごく頼れる走りを披露してくれるのがジムニーの真骨頂。やはり、唯一無二の存在です。