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ググッても藤原大学なんて大学ないぞ! ダートラ界に名を馳せる「藤原大学自動車部」ってどんな集団? (2/2ページ)

ググッても藤原大学なんて大学ないぞ! ダートラ界に名を馳せる「藤原大学自動車部」ってどんな集団?

この記事をまとめると

■いまダートトライアルの世界で「藤原大学自動車部」が注目を集めている

■「藤原大学」は架空の大学でその実態は大学自動車部OB中心のモータースポーツ集団

■ダートラのみならずジムカーナやラリーでも多くの藤大メンバーが活躍中

「架空の大学自動車部」がダートラシーンを席巻

 読者諸兄は「藤原大学自動車部」、略称”FUAC”をご存じだろうか?

 藤原大学はここ数年、ダートトライアル競技で活躍中の凄腕若手集団で、9月20~21日に三重県のいなべモータースポーツランドで開催された全日本ダートトライアル選手権・第7戦「DIRT-SPRINT in INABE」でもPN1クラスで南優希選手が優勝したほか、SA2クラスでは三浦陸選手が優勝。さらに、PN2クラスでは奈良勇希選手が2位、増田拓己選手が5位、SA1クラスでも倉持陣之介選手が3位につけるなど、国内最高峰シリーズにおいてもFUACが猛威を発揮している。

 筆者も以前から藤原大学に興味があったことから、いろいろと調べてみたのだが、じつは「藤原大学」という大学は実在していない。つまり、FUACは架空の大学であり、謎の集団……ということになるのだが、なぜ、彼らは藤原大学自動車部として活動しているのだろうか?

 というわけで、全日本ダートトライアル選手権第7戦のいなべ大会で、彼ら藤原大学自動車部を直撃。各ドライバーにFUACのいいところをホワイトボードに書いてもらいつつ、首謀者(?)のひとり、三浦 陸選手に藤原大学の話をうかがった。

──いきなりで恐縮ですが、そもそも「藤原大学」とは何ですか?

三浦選手:もともとは京都大学や大阪大学、和歌山大学など近畿エリアの大学自動車部のOBで作ったサークルみたいなもので、オートパーク今庄(福井県のダートコース。現在は閉鎖)に通っていたメンバーが中心になって作りました。

──なるほど。それはいつごろの話ですか? 当初は何名ぐらいのメンバーだったんですか?

三浦選手:2019年ごろですね。初期メンバーは10名ぐらいでした。

──で、そのサークルの「藤原大学」の由来は?

三浦選手:サークルといってもダートラ好きの集まりで、当初はまともな名前はありませんでしたが、そのうち、ちゃんと名前を作ろう……ということになりまして。そのころ、藤原さんという方の家によくたまっていたし、学生気分が忘れられないOBの集まりでしたからね。藤原さんを学長という形にして「藤原大学自動車部でええやん」ということになりました。

──なかなかシンプルな由来ですね。藤原大学を名乗り出してから6年目ぐらいだと思いますが、現在は何名ぐらいメンバーがいるんですか?

三浦選手:藤原大学自動車部のLINEグループがあるんですけど、そこに登録している人は50名くらいです。実際には選手として活動していないメンバーもいるし、ラリーやジムカーナをやっている人もいますので、ダートラだけの専門会でいえば20名ぐらい。全日本選手権のほか、各地の地方選手権に参戦するメンバーなどカテゴリーはいろいろです。

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