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ご近所に「超お宝」が眠っているかも! 隠れた稀少な放置車両が発掘される「バーンファインド」ってなに? (2/2ページ)

ご近所に「超お宝」が眠っているかも! 隠れた稀少な放置車両が発掘される「バーンファインド」ってなに?

この記事をまとめると

■クルマ好きは生活圏にある気になるクルマをチェックしてしまうことが多い

■納屋や工場に放置されたクルマは「バーンファインドカー」と呼ばれ近年注目されている

■人々に忘れ去られたクルマが再び注目されるのはクルマ好きとしては喜ばしいことだ

クルマ好きならついつい見てしまう放置されている車両

 通勤の途中のある家のガレージにはハコスカGT-Rがある。角の家の敷地にはしばらく動いていないサバンナRX-7がある。いつも立ち寄るコンビニの駐車場にS2000が止まっているけどオーナーのクルマ? ……などなど。クルマ好きって意外と生活圏にある気になるクルマをチェックしていたりします。

 そのなかには「古そうな家の敷地内にある納屋で埃をかぶったクルマが眠っている」ことも含まれていたりします。ものすごく気になるけれど、個人宅なので近寄れない……。しかし、そこにはお宝が眠っている可能性があります。そのようなクルマは「バーンファインドカー」と呼ばれ、近年注目されています。

●そもそも「バーンファインド」とは何?

 クルマ好き界隈であっても、人によってはあまり馴染みのない「バーンファインド」という言葉。語源は「納屋(Barn)で見つかった掘り出しモノ(Find)」です。日本では「納屋物」「納屋物件」などといわれています。ほかにも、長年にわたって空き家になっている工場や自動車販売店などの敷地内に置かれているクルマもバーンファインドに該当します。

 クルマに興味がない人からすれば、「なんで埃をかぶったクルマに価値があるの?」と思われても無理はありません。ひとつ例を挙げるとするならば、親族の古い家や蔵を整理していたとき、保存状態がよさそうな掛け軸が見つかり、価値はわからないけれどひとまず「なんでも鑑定団に出そう」などと盛りあがったりします。まさにこの感覚です。

 長年にわたって埃を被って放置されている……。それはつまり「当時の状態のまま静態保存されている確率が高いこと」を意味します。一般的に、古いクルマはオリジナル度が高ければ高いほど価値があるとみなされます。レストアしてピカピカの状態よりも、内外装がボロボロでも、当時の部品や塗装が残っているほうが価値が高いのです。つまり、「バーンファインド」とは、長年ガレージや納屋、倉庫などに放置されていたクラシックカーや希少車を発見することであり、お宝探しの意味合いもあるのです。

●放置されていたクラシックカーや希少車をどうやって見つけるのか?

 バーンファインドに該当するようなクルマは、カーセンサーやグーネットのような中古車検索サイトでは見つかりません。主な方法として、SNSやYouTubeなどを常にチェックしてアンテナを張る情報収集はもちろんのこと、「◯◯にそれっぽいクルマがあったよ」と知らせてくれる人脈作りも重要な鍵となります。また、日本ではYahoo!オークションに出品されることもあるなど、情報を得るルートはさまざまです。

 とはいえ、これほど人々の暮らしにインターネットが深く根付いた現代においても、最強の情報源は「口コミ」です。人目につかないような場所に眠っている「バーンファインドに該当するようなクルマ」は、地元で豊富なネットワークをもつ人がこっそりと教えてくれたりします。「この人なら任せて安心」や「(契約が決まったら)一定のキャッシュバックを期待して」など、理由はさまざまですが、いずれにしても信頼してもらえなければこの手の情報は得られないので、良好な人間関係(信頼関係)を築くことは非常に重要です。

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