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スーパーカーの聖地に新「反逆児」メーカーが誕生! なんと自社製V12エンジンで2157馬力を発生する怪物「クラフラ」を生み出した (2/2ページ)

スーパーカーの聖地に新「反逆児」メーカーが誕生! なんと自社製V12エンジンで2157馬力を発生する怪物「クラフラ」を生み出した

この記事をまとめると

■2021年にスーパーカーの聖地で「ジャマーロ・アウトモビリ」が設立された

■同社は2025年5月22日に純ガソリンエンジンのハイパーカー「クラフラ」を発表した

■クラフラは最高出力2157馬力で車重1450kgという異次元のスペックを誇る

クラフラはスーパーカーにとって由緒ある地で生まれた

 イタリアが誇るスーパーカーの聖地といえば、誰もがまずその名前をあげるのはモデナだろう。モデナにはあのマセラティが本社を構え、近郊のマラネロにはフェラーリが、サンタアガタ・ボロネーゼにはランボルギーニが、またサンチェザリオ・スル・パーナルにはパガーニもある。かつてはデ・トマソやブガッティもこの聖地に存在していた。

 そのモデナに、またひとつのハイパーカーメーカーが誕生した。ジャコモ・コメンダトーレとピエールフランチェスコ・コメンタドーレ父子によって、2021年に設立された「ジャマーロ・アウトモビリ」がそれだ。ちなみに父のジャコモは、パガーニの設立にも深く関係した投資家。ハイパーカー・ビジネスには多くのノウハウを有している。

 ジャコモが、ジャマーロ・アウトモビリを設立するにあたって掲げた哲学は、それまでのモデナの慣習に対抗することだった。時代を超え、オーナーに寄り添うものを創造すること。つまり、ジャマーロが生み出すハイパーカーは、特定のオーナーにとってのすべてとなる、ひとつの世界そのものである存在だという。それを実現するために必要なのは、エンジニアリングの境界を越えることにほかならなかった。

 そのジャマーロが、2025年5月22日に研究開発部門である「ジャマーロ・アウトモビリ・エンジニアリング」で開催した公式ローンチイベントで発表したのが、「クラフラ」と呼ばれるファーストモデルだ。ちなみにこのクラフラは、今後は年間数十台のボリュームで生産されるという「カトラ」のデビューエディションにあたり、そのデザインやメカニズムは両モデルとも共通している。

 多くのハイパーカーがそうであるように、クラフラにもまたじつに前衛的で刺激的なスタイリングをもつ、カーボンファイバー製のボディが与えられている。そのすべてのディテールはエアロダイナミクスを最適化するためにデザインされており、0.33というCd値を実現するとともに、冷却効率に関しても卓越した性能を誇る。

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