
この記事をまとめると
■マツダがジャパンモビリティショー2025に出展するブースの概要を発表した
■マツダブースの目玉は世界初公開となる「ビジョン」モデル
■「走る歓びは、地球を笑顔にする」のテーマのもとにさまざまなコンテンツを用意する
「2035年の走る歓び」を提案する「ビジョン」モデルを世界初公開
マツダは、2025年10月30日から東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2025」の出展概要を発表した。今回のマツダのテーマは、「走る歓びは、地球を笑顔にする」。走る歓びと地球環境への配慮を両立させるというマツダが思い描く世界観を体現する内容になるという。
マツダブースの中心となるのは、今回初披露となる「ビジョン」モデルだ。2035年の社会を見据え、技術革新と社会インフラの進化を背景に、持続可能なモビリティの在り方を具現化するコンセプトモデルで、クルマ好きの「いつまでも運転を楽しみたい」という想いに応えるという。
また、7月に欧州で初公開された新型「CX-5(欧州仕様)」も世界で初めて一般来場者向けに展示されることになっている。CXシリーズの主力SUVであるCX-5がどのような進化を遂げたのかにも注目が集まる。
走ってCO2を削減する「CO2回収技術」や藻類由来燃料も展示
環境技術面では、マツダ独自の「CO2回収技術」や「藻類由来のカーボンニュートラル燃料」などを紹介。単に排出を減らすだけでなく、「走るほどにCO2を回収する」という発想の転換が注目される。
さらに、こうした再生可能燃料を活用した車両展示も行われ、マツダが目指す循環型社会のビジョンがわかりやすく提示される。
「Tokyo Future Tour 2035」では手動運転装置付きのCX-30を展示
日本自動車工業会による企画プログラム「Tokyo Future Tour 2035」にもマツダは参加する。ここでは、下肢に障がいのある人でも自分の意志で運転できるように設計された、手動運転装置付きの「CX-30 SeDV」を出展する。アクセルやブレーキを直感的に操作できる仕組みを備え、マツダの「すべての人に走る歓びを」という思想を具現化した1台となっている。
「Mobility Culture Program」ではRX-7やレース車両も登場
モビリティの歴史と文化をテーマにした「Mobility Culture Program」では、マツダの象徴とも言える「RX-7」を展示。さらに、次世代燃料を用いたレースマシン「MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept(12号車)」がショーランを実施予定だ。スーパー耐久シリーズ2025に参戦中の同車両が、次世代燃料による走りの可能性を広く一般にアピールする。
また、「ASV公道試乗会」ではCX-60とCX-80が登場。来場者が最新の先進運転支援技術を体験できる場となる。
子ども向け体験「Out of KidZania」も出展
ジャパンモビリティショー2025では、家族連れにも注目のプログラムとして職業体験型イベント「Out of KidZania in JMS 2025」が行われるが、このコンテンツにもマツダは参加。マツダの工場を再現したブースで、「砂型鋳造」「磨き」「塗装職人」といった工程を子どもたちが体験できる。マツダの「ものづくり魂」を次世代へ伝える貴重な機会となることだろう。
走る歓びと生きる歓びを届けるブランドへ
マツダは今回の出展を通じて、単なる環境対応や技術革新にとどまらず、「ひと中心」の哲学に基づいた移動体験の価値を提案する。マツダが思い描く、持続可能な社会のなかで「走る歓び」を通じて人々の生活に「生きる歓び」をもたらすという理念を体現したブースは必見だ。