
この記事をまとめると
■国内外に多数存在する自動車メーカーやブランドで日本から撤退したものもある
■消滅・撤退した自動車メーカーやブランドのクルマを維持できるのか考えてみる
■いずれにせよ維持に苦労はするが好きなモデルならばチャレンジする価値はある
消滅や撤退したブランドのクルマに乗りたい
日本だけでなく海外のものを入れれば、かなりの数が存在している自動車メーカーやブランド。しかし、なかには今は消滅してしまったブランドなども少なからず存在し、輸入車ブランドについては日本から撤退してしまったものも珍しくない。
ただ、そんなブランドのモデルであっても中古車としては流通しており、なかには昔から憧れていたモデルであるという人もいることだろう。そんなとき気になるのが、購入してからのメンテナンスではないだろうか。今回はそんな今は消滅・撤退してしまったブランドの車両を維持できるのかを考えてみたい。
まず維持をしていく上で大きな差となるのが、消滅・撤退したのがブランドのみなのか、メーカー自体なのかで大きく異なってくる。
たとえばいすゞは乗用車の開発・生産からは撤退しているものの、メーカーとしてはバスやトラックメーカーとして今でも活躍しているのはご存じのとおり。そんないすゞは、旧車の部品でも比較的供給されることで知られているが、これは逆に新型の乗用車が存在しないことで古いモデルの部品を確保しておく余裕があるからとも考えられる。
またオペルやフォードなどは日本での販売は終了しているものの、本国などでは現行メーカーとして存在しているので、部品の入手性は比較的高く、フォードやサーブなどは当時のインポーターである会社がアフターサービスを継続して行っているので、しばらくは安心して乗り続けることができるハズだ。
とはいえ、撤退や消滅してしまって時間が経過してしまっているブランドについてはなかなか厳しい状況にあるといえる。たとえば1997年に日本へ進出し、2001年には撤退してしまったサターンは、ゼネラルモーターズのブランドのひとつだったが、本国でも2010年にはブランドごと消滅してしまっている。
日本で正規で販売されていた車両でもすでに25年近くが経過してしまっていることから、部品の供給はかなり厳しいものとなっている。そもそも国産車であっても、よほどの人気モデルでもない限り終売から25年近くが経過したモデルの部品供給は厳しくなっているので、ブランドの有無が主な原因ともいいづらいところがあるだろう。
いずれにしても現行型として販売されているモデルよりは、メンテナンスに苦労する可能性はゼロではないというのが正直なところだが、それでもほれ込んだモデルということであれば、チャレンジする価値はあるのではないだろうか。
