
この記事をまとめると
■BMWがジャパンモビリティショー2025にブースを出展しM2 CSを日本初公開した
■M2 CSは530馬力の3リッター直6ツインターボを搭載する
■0-100km/h加速3.8秒を実現したM2 CSは歴代M2で最軽量&最速モデルとなっている
歴代最軽量で最速なだけでなくドライバーの満足度も最高峰
プレミアムコンパクトといえども、Mの頭文字がついたモデルは別格だ。とりわけ、M2は2シリーズのサイズを踏襲したまま480馬力を発揮する直6ツインターボを搭載し、全輪駆動のアドバンテージを存分に活かしたサラブレッドといえよう。
だが、ミュンヘンのエンジニアがジャパンモビリティショー2025にもち込んだ「M2 CS」はさらなる高みを目指した究極のマシンだった。いまや貴重ともいえるストレートシックスのチューンアップ、CS専用エアロデバイス、さらに徹底した軽量化が施された結果、ニュルブルクリンクで7分25秒という驚異的なラップタイムを記録。いうまでもなく、プレミアムコンパクトクラス最速タイムであり、Mの面目躍如にほかならない。
具体的には、GT3クラスに参戦している車両と同系統の3リッター直6ツインターボが、従来より37kW(50馬力)チューンアップされ、最高出力390kW(530馬力)/6250rpmを発揮。さらに、50Nm増加した最大トルク650Nmは2650〜5730rpmで発生するという優れたフレキシビリティで、タイムアタックには絶好のキャラクターといえよう。
そして、パワーアップと並行して行われた軽量化は、エクステリアはもちろん、インテリアの細部に至るまでカーボンファイバーに置き換えるというレーシングカーに等しい手法。約30kgの軽量化を遂げたとされているが、ルーフやトランクリッドといった重心位置を下げるパートのカーボン化は運動性能の向上にも寄与していることはいうまでもないだろう。
Drivelogic付き8速Mステップトロニックトランスミッションによる加速パフォーマンスは、 0-100km/h加速3.8秒でM2よりも0.2秒も速い。さらに、0-200km/h加速はM2よりも1.2秒も速くなり、11.7秒と発表されている。
無論、Mの流儀によるインテリアのアップグレード、ハイデザインも抜かりなく、歴代最軽量&最速というだけでなく、ドライバーの満足度も最高峰に達したモデルに違いない。
