
この記事をまとめると
■ジャパンモビリティショー2025で日産が新型エルグランドをワールドプレミア
■威風堂々とした存在感あるデザインは初代からの伝統を受け継ぐ
■第3世代の「e-POWER」と進化した電動4輪駆動制御「e-4ORCE」を搭載
じつに15年ぶりとなるフルモデルチェンジ
東京ビッグサイトで10月29日に開幕した「ジャパンモビリティショー2025」の日産ブースで、4代目となる新型エルグランドが世界初公開された。ご承知のように国内のLLミニバン市場はトヨタのアルファード/ヴェルファイアが圧倒的に支配して久しい。
しかしながら、この分野のパイオニアは1997年に登場した初代エルグランドなのだ。3代目が2010年に登場して以来、ついに満を持してフルモデルチェンジ。復活を目指す日産陣営のエースはまさに迫力満点の仕上がりだった。来夏の市場投入が待ちきれない!
10時40分から行われたプレスカンファレンスには、イヴァン・エスピノーサCEOが登壇。「力強く活気ある日本市場は日産のグローバルな成功にとって鍵となります。私たちは日産の伝統を活かした感情を掻き立てる商品として、新たなフラッグシップのパトロールと先進技術を搭載したエルグランドを投入します」とスピーチ。もちろん壇上に置かれたのは新型エルグランドで、このモデルにかける期待の大きさが伝わってきた。
では、まずはスタイリングから見ていこう。デザインコンセプトは「The private MAGLEV(日本語に訳すとリニアモーターカー)」。非日常の旅に出かける高揚感や期待感を感じさせるデザインを実現したという。現行車を上まわるサイズが与えられたエクステリアは、ハイスピードでありながらスムースで静かなリニアモーターカーの姿をイメージ。初代からの伝統である“威風堂々”とした存在感にも磨きがかけられている。
一方でノートやアリアにも共通するデザインランゲージ「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」を具現化。フロントグリルは日本の伝統工芸である「組子」をモチーフとしている。最後にホイールにも注目。軽量化を追求するとともに、フィニッシャーによってアルミホイールだけでは表現できない緻密さと車両全体との統一感あるデザインを実現している。
ボディカラーには、富士の黎明の一瞬を切り取った自然美を表現したFUJI DAWN(フジ・ドーン)と、日本で古来より高貴さや格式の高さを象徴する色から着想した至極(シゴク)による2トーンを新色として採用している。
