
この記事をまとめると
■3回目となるジャパンモビリティショーが開幕
■ダイハツブースには「ミゼットX」なるコンセプトカーが展示されている
■大人ひとり+子どもふたりに荷物を載せる軽自動車という構成となっている
ミゼットが帰ってきた!
戦後日本では、気軽に荷物が運べる「オート三輪」が人気を博した。なかでも1957年発売された初代「ミゼット」は、その機動力から“街のヘリコプター”として、人々の暮らしに寄り添ってきた。その後ふたり乗りへと進化し、軽トラックにとって替えられるまでその人気は衰えることがなかった。
それが令和の現代に、「ミゼットX」として生まれ変わった。今回発表された新型ミゼットは、ICE(内燃機関)車ではなく、BEVとして“再発明”されたという。
その“かわいい”と形容してもよさそうな様相は見るからに人々の足として使えそうだ。ハンドルは丸型ではなく、初代ミゼットの特徴的なバーハンドルにも似たヨークハンドル。ステアバイワイヤを想定しているという先進性が垣間見える。
車輪は、安定性を考慮して4輪になり、サイズは、より小さく、まさに自転車以上、軽自動車未満。だれにでも扱いやすく安心できる大きさだ。
座席は運転席とリヤに2シート。ただリヤシートは大人が座れるようなフルサイズではなく、子どもサイズ。今回はとくに、お母さんが運転してお子さんがリヤに乗るという使い方を想定していて、内装にボルダリングを思わせるような突起もあるという。もちろん小柄な人であれば問題なく乗ることができ、親子だけでなく友人とこぢんまりと身近な会話も弾みそうだ。
そして、前開きドアも特徴的だ。サイズが小さいだけに通常のドアだと乗り降りがしにくい。その問題を克服するために小さくても乗り降りしやすい前開きドアとして設計。
展示車の荷台は大型の荷物を載せるというよりも小振りな荷物を載せられる大きさだが、オプションでサーフボードのような長いものでも載せられるような荷台も考えているそう。ちょっと大きめな荷物はルーフに載せることも可能だ。
いまはまだ発売未定。このままでは軽自動車としての登録になるが、レギュレーションの問題も考慮しながら発売までもっていきたいとのこと。発売が待ち遠しい小型モビリティだ。
