
この記事をまとめると
■WRC第13戦「フォーラムエイト・ラリー・ジャパン2025」が開催された
■ラリー・ジャパン2025でもっとも悔しい思いをしたひとりが勝田貴元選手だった
■オジエ選手とエバンス選手に続きパヤリ選手が3位に入りトヨタは1-2-3フィニッシュ
勝田は果敢に攻めるも満足いく結果を残せず
WRC第13戦「フォーラムエイト・ラリー・ジャパン2025」が11月6〜9日、愛知県・岐阜県で開催。トヨタGAZOOレーシングWRT、ヒュンデ・シェル・モビスWRT、Mスポーツ・フォードWRTの各ワークスチームのドライバーが6日のデイ1から激しいトップ争いを展開していた。例年どおり、2025年の大会も脱落者が続出するサバイバルラリーが展開されており、各ドライバーの明暗がわかれる一戦となった。
なかでも、今大会でもっとも悔しい思いをしたのが、トヨタGAZOOレーシングWRTでGRヤリス・ラリー1を駆る日本人ドライバーの勝田貴元選手だといえるだろう。
チームメイトのカッレ・ロバンペラ選手やMスポーツでプーマ・ラリー1を駆るジョシュ・マッカーリーン選手がコースアウトを喫し、上位争いから脱落するなか、勝田選手は好タイムを連発。デイ2のSS3ではベストタイムをマークし、総合順位でもトップに浮上したほか、その後もコンスタントな走りを見せており、首位につけていたチームメイト、セバスチャン・オジエ選手から遅れることわずか7.9秒差の2番手でデイ2をフィニッシュした。
翌日のデイ3でもヒュンダイのエースとてi20Nラリー1を駆るティエリー・ヌービル選手が駆動系のトラブルでデイリタイヤを決断するなどワークス勢が苦戦を強いられるなか、勝田選手は好タイムを連発。オジエ選手、そしてチームメイトのエルフィン・エバンス選手とともに三つ巴の状態でトップ争いを展開していたのだが、SS11で予想外のハプニングが発生した.
ステージ前半で勝田選手はコースアウトを喫し、フロントセクションを破損。幸いすぐにコースへ復帰したものの、パワーステアリングにトラブルを抱えたことから、トップから4分遅れの7番手まで後退することとなった。その後も勝田選手は応急処置を施し、走行を続けたが、TCの最大遅着時間を超過したことからデイリタイヤすることになったのである。
こうしてトップ争いから脱落した勝田選手だったが、デイ4で再出走を果たすと、SS17およびSS18でベストタイムを叩き出すなど素晴らしいパフォーマンスを披露していた。
残念ながらリザルトとしては総合17位/クラス7位に終わることとなったが、「ファンの皆さんによい結果をもち帰ることができなかったことは本当に申し訳なく思っています。来年のラリー・ジャパンではよい結果を報告できるようにしたいです」と語るように、2026年大会でのリベンジを誓っていた。
