
この記事をまとめると
■バーストとはタイヤが破裂する現象のことを指す
■バーストの主な原因は空気圧不足とタイヤの損傷だ
■タイヤの空気圧チェックと摩耗具合や表面のゴムの状態の確認はこまめにしておきたい
バーストはどんなときに起こる?
タイヤの大きなトラブルに、パンクとバーストがある。パンクは、タイヤの空気が少しずつ抜けていく現象だが、バーストとは、タイヤが「破裂」する現象のことを指す。パンクはタイヤ本体の形状は保っているが、バーストとなると文字どおりタイヤが爆発(バースト)し、構造がバラバラに吹き飛んで、原形をとどめていない……。
そしてバーストが起きるときは、基本的にタイヤが一瞬で破裂してしまう。当然、走行中にバーストが起きれば、直進性は失われ、ハンドルやブレーキも利きにくくなり、ドライバーはパニックになりやすい。
このような突発的なバーストを防ぐにはどうすればいいのか?
バーストの原因は、大きくわけてふたつある。ひとつは空気圧の不足で、もうひとつはタイヤの損傷だ。タイヤの空気圧の管理が悪かったり、異物などを踏んで、そこから空気が抜けて、タイヤの空気圧が不足すると、高速走行中にタイヤが波打つように変形する現象=スタンディングウェーブ現象が起きて、その結果、タイヤが異常発熱してバーストを引き起こすことがある。
これを防ぐには、最低でも月に一度は空気圧をチェックすることが肝心だ。とくに高速道路に乗る前や、長距離ドライブに出かける前は、必ず空気圧の点検、調整を行うようにしたい。
また、タイヤの損傷については、目視チェックが重要。タイヤを縁石にぶつけたり、擦ったりすることで、タイヤのサイドウォール部を傷つけたり、ピンチカット(タイヤ側面にできたこぶ状の変形)を作ってしまったりすると、それがバーストの原因に直結する。さらに、経年劣化でコードに達するほどゴムにひび割れが生じてくると、バーストを引き起こす危険性が高まってくるので要注意。
タイヤのサイドウォールには、タイヤの製造年・製造週が刻印されているので、製造から4~5年経っているタイヤは、残り溝の深さにかかわらず、予防的に交換してしまおう。
いずれにせよ、タイヤに無頓着でいることが一番怖い。タイヤはゴム製品で生モノなので、ガソリンスタンドで給油するたびに空気圧のチェックと摩耗具合や表面のゴムの状態を目視点検するぐらいの小マメさはドライバーの義務だ。
タイヤは命を乗せているパーツ。「タイヤとバッテリーはケチってはいけない」という先賢の教えを肝に銘じて忘れずに。
