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なるか大逆転シリーズ王座獲得!? チャンピオン争いが最終戦までもつれ込んだ2025年86/BRZ Cupが第7戦で完全決着 (2/2ページ)

なるか大逆転シリーズ王座獲得!? チャンピオン争いが最終戦までもつれ込んだ2025年86/BRZ Cupが第7戦で完全決着

この記事をまとめると

■86/BRZ Cupで井口卓人は最終戦で逆転王座を狙うもシリーズ2位で今季を終えた

■チーム全体は予選・決勝とも苦戦しつつ粘りの走りでポイントを積み重ねた

■2025シーズンは各選手が成長を示し来季に向けた課題と収穫が明確になった

シリーズ王座を賭けて挑んだ最終戦

 チーム結成初年度にシリーズチャンピオンを獲得した井口卓人。2年目はシリーズ2位。3年目もシリーズチャンピオンに手が届くところまで追い上げたが、惜しくもシリーズ2位で終了。最終戦と今シーズンを振り返る。

 TGR GR86/BRZ Cup第5戦富士、第6戦鈴鹿と連続して3位表彰台を獲得したことで、トップのライバルと10ポイント差で最終戦の第7戦岡山国際サーキットに挑んだチームタクティの井口卓人。逆転チャンピオンにはライバルの前でゴールすることは必須条件であり、なおかつライバルの順位が下位にならないといけない。厳しい条件のなか、逆転チャンピオンに向けたレースが行われた。

 第6戦鈴鹿大会終了時点で、井口はトップから10ポイント差。TGR GR86/BRZ Cupは優勝20ポイント、以下順位により点数は下るが10位1ポイントまで与えられ、ポールポジション1ポイント、ファステスト1ポイントと完全勝利をすると最大22点が得られる。10点差で追いかける井口はライバルより前でのゴールは必須だ。

 第7戦岡山は、各チーム木曜からサーキット入りし、念入りに走行を繰り返していく。週末を通じて天候は晴れの予報だが、気温は上下を繰り返し、決勝が行われる日曜昼の気温と路面温度を想定したセッティングも考慮しなくてはならないし、予選1ラップアタックのセットも決めなくてはならない。チームタクティの井口、久保、奥本は走行を多くこなしながらもセットアップの方向性が決めきれず、思うようなタイムを刻むことができないでいた。

 金曜日に行われた占有走行では、ダンロップを履く奥本の調子が良く6位、ブリヂストンの井口は13位、久保は10位となる。今大会は11月末開催ということで気温・路面温度が低い状況ではダンロップ優位といわれていたとおり、奥本以外もダンロップ勢が上位を占める結果になった。

 土曜日の予選はブリヂストンの井口・久保はライバルのタイムを見てからコースイン。奥本はさらに遅らせてダンロップ勢のなかでタイムを狙いに行った。渾身の1ラップアタックを行い、井口は6位、久保は13位、奥本は8位となった。また、レカロチームから参戦する小暮は、前日の占有走行時間をマシンの修復にあてたこともあり、予選までに多く走ることができず予選は23位となった。

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