
この記事をまとめると
■BYDがPHEVとなる「SEALION6」の日本販売を開始した
■FWDモデルは400万円を切る価格帯となっている
■ガソリン満タンで1200kmの航続距離を誇る
待望のPHEVが日本に上陸
BYDといえば、いまや中国を代表するBEVブランドの筆頭だ。日本においては破格のコストパフォーマンスを誇るATTO 3を皮切りに、DOLPHIN、SEAL、そしてSEALION 7と、さまざまなモデルを投入。先日開催されたジャパンモビリティショ−2025では、なんと海外メーカーにも関わらず日本市場をターゲットとした軽BEV、RACCOを発表。こちらも大きな話題となった。
そんなBYDだが、またまた日本に魅了的な新モデルを投入するという。それが、12月1日より販売を開始したSUV、SEALION 6だ。なお、SEALIONとは「アシカ」や「トド」を意味しており、BYDでは先のDOLPHINやSEAL、そしてRACCOなどをまとめて「海洋シリーズ」としてブランディングしている点もユニークだ。
名前から見ると、先に販売されていたSEALION 7の兄弟車のように感じるかもしれないが、SEALION 6は、BEVではなくPHEVという点が最大の特徴。
つまり、走行用ではなく発電を主とするものであるものの、エンジンを搭載しているのだ。
BYDオートジャパンで商品企画部部長を務める新道 学氏は、「世界中はもちろん、日本も類にもれず最近はSUV人気が顕著だ。とくに2018年以降はSUVの販売比率が伸び続けている。新車全体で見ると1〜2%しかないBEVやPHEVの市場状況であるにも関わらず、SUV市場では、BEVとPHEVの比率が4〜5%前後ある。つまり、SUVというカテゴリーにおいて、電動車は相性がいいということになる。BYDは、今回のSEALION 6で、もっとも人気の高いHEVの分野にも領域を広げていきたい」と語る。
とはいえ、「まだまだこれからというBYDが、いきなりPHEVを持ってきても……」と思う人も少なくないだろう。そこで光るのは価格設定だ。なんとこのSEALION 6は、二輪駆動のFWDモデルなら398万2000円、四輪駆動のAWDモデルも448万8000円。二駆であれば400万円を切るという、BYDのほかのモデル同様に破格のプライスを打ち出してきたのだ。
これは、日本車を含めても、国内で展開されているSUVのPHEVモデルではもちろん最安値。しかも安っぽいような雰囲気は皆無だ。
車内はブラック基調の空間に、ブラウンのアクセントとアンビエントライトなどを取り入れ、上質でモダンなデザインだ。前席にはヒーターやベンチレーションを備えているほか、パノラマサンルーフ、2基のワイヤレス充電なども搭載。さらに、「Hi BYD」と声をかけることで、車内のさまざまな機能をコントロールできるボイスコントロールシステムなども採用し、ユーティリティ面も充実している。
