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デコトラに魅了されているが……「何がいいの?」と聞かれると難しい! 結局デコトライベントで目の当たりにするのが一番だった

デコトラに魅了されているが……「何がいいの?」と聞かれると難しい! 結局デコトライベントで目の当たりにするのが一番だった

この記事をまとめると

■デコトラは日本の文化として世界中で認知されている

■最近ではデコトラを仕事で使うことが難しくなっているのが実情だ

■装飾をすると重くなり燃費が悪化するがデコトラのよさはごまんとある

デコトラのいいところってなに?

 荷物を運ぶために開発されたトラックに、絵を描いたり煌びやかな装飾を施す。そのようにカスタムされた改造車のことを「デコトラ」と呼ぶのは、自動車を愛する人たちの間では周知だろう。昭和の時代に生まれたデコトラは日本独自の文化として、現在でもカタチを変えながら生き続けている。

 とはいえ改造車は、得てして一般社会から好まれない傾向にある。しかしデコトラは少し変わっていて、東京パラリンピックの開会式に起用されたり、テレビドラマやCMに使われることも多い。そして、先日大成功のまま幕を閉じた関西万博でも数日間にわたって展示されるなど、デコトラは独自の魅力で多くの人たちを虜としてきた。

 ちなみに、この記事を執筆している筆者もデコトラに魅了されたひとり。小学生のころにデコトラと出会って以来、今日まで変わることなくデコトラを愛し続けてきた。中学生のころはデコチャリを楽しみ、普通免許を取得すれば、自家用トラックを購入してデコトラ活動を始めた。やがて仕事でも大型トラックのハンドルを握るようになり、全国各地を駆けまわったのである。

 しかし近年では派手なデコトラで仕事をすることが難しくなったため、デコトラのカスタム手法も派手さよりシンプルで綺麗なものへと変わってきた。そして、派手さを好む愛好家たちはプライベートカーとして所有するトラックでデコトラを楽しんでいる。大の大人がそこまでのめりこむほどの魅力が、デコトラには確かに存在するのである。

 では、デコトラ活動をしていてよい部分とはなんだろうか。

 それを解説しようとこの記事を書き始めてみたのだが、困ったことに何を書けばよいのかわからない。よい部分はたくさん存在するのだが、いざ言葉にしようとすれば浮かんでこないのだ。所詮は趣味の世界である以上、自己満足以外の何物でもない。そんな趣味に対してよい部分を言葉で説明しようとすること自体、おこがましいのかもしれない。

 しかし、いざトラックを飾れば飾るほど車体が重くなり、空気抵抗も加わって燃費も悪くなる。また大型パーツを取り付けてしまうと保管場所にも困るし、街乗りするにも適さない。とても便利なシロモノといえないが、そんなデメリットをはねのけるほどの魔力に似た魅力が、デコトラには確かに存在するのだ。

 現在では、全国各地で毎月のようにデコトラのイベントが開催されている。機会があれば、みなさんにも是非とも足を踏み入れてほしい。なぜ大の大人が大枚をはたいてまでのめりこむのか。また、なぜ日本の文化だと扱われているのか。よくある改造車とは若干異なるデコトラの世界を、是非とも体感していただきたい。

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