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ついにレクサスの新世代フラッグシップマシンに「LFA」の名が与えられた! TOYOTA Gazoo Racingが「GR GT」と「GR GT3」も発表 (1/2ページ)

ついにレクサスの新世代フラッグシップマシンに「LFA」の名が与えられた! TOYOTA Gazoo Racingが「GR GT」と「GR GT3」も発表

この記事をまとめると

■TOYOTA Gazoo RacingがGR GTとGR GT3の2台を初公開

■新開発のエンジンやミッションなどを搭載し徹底的に鍛え上げられている

■レクサスからはBEVとしてLFAコンセプトも発表された

GRが本気で作ったスーパースポーツがベールを脱いだ

 TOYOTA Gazoo Racing(以下TGR)、いまやその名前は、日本をはじめ世界中のモータースポーツシーンを牽引する存在にまでなった。とくにWRCでの戦果は凄まじく、「ラリーシーンにGR(トヨタ)あり」といった構図とっても過言ではないだろう。

 そんなTGRは、2025年の夏に1本の意味深なCMを発表した。その映像には、トヨタを象徴する1台、2000GTとともに駆け抜けるレクサスLFA、そして最後に謎のシルエットに包まれた、明らかにスーパースポーツカーチックな、ハイパフォーマンスマシンが走り抜けていくといった構成であった。

 その後、それら3台のヘッドライトが切り抜かれた看板が、富士スピードウェイの第1コーナーに掲げられていたので、見たことがある人もいるのではないだろうか。

「一体どんなモデルが出て来るのか?」

 そう期待していた世界中のカーフリークたちに向けて、ついにTGRが口を開いた。

 12月5日にTGRが発表したクルマ、それが「GR GT」と「GR GT3」という2モデルだ。これら2台のクルマは、トヨタ・レクサスの2社における2000GT、LFAに続く新世代のフラッグシップモデルという位置付けだ。「トヨタの式年遷宮」として、「クルマづくりの秘伝のタレ」を次代に伝承することも開発の狙いのひとつとしているそう。

 両モデルにとって、重要な3つの柱が今回設定されている。

 まずひとつ目が「低重心化」だ。スポーツカーは如何にして全高と重心を低くして、マシンを安定させるかがキモとなる。なので、このGR GTは、全高とドライバーの位置を極限まで下げようと考えることからスタートしているという。

 駆動方式は限界領域までの扱いやすさを考え、FRとなっている点もスポーツカーらしいポイント。エンジン、ミッションなど、ユニット類の最適配置によって、重量物の重心位置を大幅に引き下げ、コントロール性を高めるために、ドライバーとクルマの重心をほぼ同じ位置としている点もポイントだ。クルマとドライバーの一体感と扱いやすさを徹底的に追求している。数値状の前後重量配分は45:55となる。リヤシートの設定はなく、定員は2名。車重は1750kg以下を目標とした。

 ふたつ目は、トヨタブランドでは初となる、オールアルミ骨格の採用。スーパースポーツにとって、いまやアルミフレームやカーボンモノコックは欠かせない要素のひとつ。しかし、アルミフレームの採用には非常にコストがかかる。トヨタはこのGR GTにどれだけの想いを捧げているか、よくわかるポイントのひとつといえよう。なお、ボディを整形するパネル類にはカーボンパーツなどを多数採り入れるとし、軽量で強靭なボディとなる予定だ。

 3つ目が空力を追求したデザインだ。ここにもかなりの力を入れている。クルマの開発では、まずデザインを決めて、そこから各要素を固めていくのが一般的。しかし、GR GTはまず第一に空力性能の理想像を定めてからデザインの検討を進めるというプロセスを採用している。よって、開発時から空力を意識し、そこにデザインの要素などを入れているので、空力設計担当者とエクステリアデザイナーが一丸となって、この形を作り上げたといえる。

 もちろん、空力のみならず、モータースポーツシーンでは欠かせない冷却性能の強化も同時に行われている。

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