
この記事をまとめると
■RMサザビーズで42台の名車が一挙出品され総額132億円で全台落札された
■フェラーリが上位を独占し最高値のデイトナSP3は約10億円に到達した
■希少なパガーニ2台の登場などでも注目が集まったが出品者の正体は謎だ
超希少なスーパーカーコレクションが一挙放出
先日アメリカのカリフォルニアで行われたRMサザビーズのモントレーオークションで、チャリティの目的で製作された600台目の「フェラーリ・デイトナSP3」が、2600万ドル(約38億2700万円)という驚異の価格で落札されたというニュースをお伝えしたばかりだが、今回はそれをも超える驚愕のオークションの話題だ。
やはりRMサザビーズが、スイスのチューリッヒにあるドルターグランドホテルを会場に開催した、「テイラードフォースピード」と題されたオークションがそれで、出品車はトータルで42台。そのすべては世界のコレクターから羨望の眼差しが注がれる、ハイパーカーやスーパーカー。しかもそのすべてはあるコレクターの所有物であり、多くのモデルには最低落札価格も設定されなかった。
さっそくそのなかから、とくに注目されたモデルとその落札価格を紹介していこう。まずはこのオークションでも最高価格で落札されたのは、2024年式のフェラーリの「デイトナSP3」。モントレーオークションでのリザルトも大きく影響したのだろう。落札価格は534万8750スイスフラン(約10億1134万円)を記録したが、参考までにこれは新車価格に対して3.85倍に相当する数字となる。
このデイトナSP3に続いた2位、3位、4位も、すべてフェラーリだった。2位は2017年式の「ラ フェラーリ・アペルタ」で529万2500スイスフラン(約10億70万円)。3位は2016年の「FXX-K Evo」で523万6250万スイスフラン(約9億9000万円)、そして520万8125万スイスフラン(9億8475万円)で4位の落札価格を記録したのは、1998年式の「333SP」だった。
ちなみにこの333SPは、1999年の世界スポーツカー選手権において、バルセロナとモンツァで優勝した戦績を誇るモデル。これほどの魅力的な経歴をもつ333SPはきわめてまれな存在だ。
