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アルファードの中古価格が下落……いや、やっと適正になった! それでも買うなら「現行の中古」より「先代モデル」がオススメなワケ (1/2ページ)

アルファードの中古価格が下落……いや、やっと適正になった! それでも買うなら「現行の中古」より「先代モデル」がオススメなワケ

この記事をまとめると

■新型人気と納期改善で先代を含む中古アルファードの相場が適正化しつつある

■現行モデルは中古でも高価となるが比較的安価な先代後期型も性能・快適性で遜色が少ない

■2018年以降のマイナーチェンジモデルは静粛性向上や安全装備強化で満足度が高い

高騰が落ち着いたアルファード中古市場

 依然として、最新型となるトヨタ・アルファードの人気が沸騰している。ハイエンドなミニバンを望む富裕層から一般ファミリーにまで絶大なる人気を誇り、乗降性がよく、後席も圧倒的に広い豪華なVIPカーとしての需要も、クラウンなどのセダンに代わってこのところ激増しているのである。永田町を走る黒塗り車から、大きな会議でホテル周辺に溢れかえる送迎車までアルファードばかりなのだ。

 そして現行モデルが登場した2023年には、先代アルファードの中古車の価格が高騰。これは、新型アルファードに乗りたいけれど、価格や納期から、エクステリアのイメージや室内の広さがそう大きく変わらない即納可能な先代モデルに需要が流れていったためと考えられる。

 加えて海外需要の高まり、投機目的の購入もあって、1~2年落ちだと新車と変わらない価格で中古車店の店頭に並べられていたわけだ。まさにアルファード・バブルである。4代目の新型にしても、新車より高いプレミアム価格が中古車市場で横行していたのが思い出される。最上級のエグゼクティブラウンジでは1000万円越えのプレミアムな値づけもあったのだ。

 しかし、2024年1〜3月に「アルファード・バブル」が頂点に達して以降、アルファード全体の中古車価格が徐々に下がりはじめている。とくにハイブリッドモデルでは200万円前後下落している例もある。それは地方より中古車の流通量、買い替え需要が多い都市部で顕著だ。そのひとつの要因と考えられるのが、新型アルファードの納車が順調になり(2024年7月頃から登録台数が増え、その後生産ラインがストップしたものの、2024年10月ごろから2025年1月にかけて登録台数が復活している)、それとともに下取りに出される先代アルファードのタマ数が増えたことだ。

 加えて、2023年6月に発売されてから2年を経た新型アルファードの中古車市場への流通量拡大、2025年に入ってからは、それまで高止まりしていたアルファードの需要が落ち着いてきたこと、2024年12月の一部改良で新車価格510万円の「X」グレードが追加され、それなら新車でいいじゃん……というライトユーザーの消費者心理が働いた可能性などの複合要素によるものではないだろうか。

 ただし、「アルファードの中古車価格が下落!」というのは、正確ではない。一時のバブル価格が異常だっただけで、いまは適正な中古車価格に落ち着いたとみるべきではないか。

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