WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

日産再建への道筋に「NISMO」あり! モータースポーツ・カスタマイズ・レストア事業の強化で日産ブランドの価値向上を狙う

日産再建への道筋に「NISMO」あり! モータースポーツ・カスタマイズ・レストア事業の強化で日産ブランドの価値向上を狙う

この記事をまとめると

■NISMOが今後の新たな取り組みを発表した

■モータースポーツ事業とカスタマイズ事業とヘリテージ・レストア事業の拡大を目指す

■NISMOの伝統を守りながらファンに新たな感動を届けることを約束してくれた

日産とNISMOの連携で「Re:Nissan」の実現を目指す

 経営再建に向けた計画「Re:Nissan」を進める日産自動車は、その商品戦略を「ハートビートモデルを情熱とDNAを体現するモデル」と定義する。これに伴い、日産のモータースポーツ事業とカスタマイズ事業を展開する日産モータースポーツ&カスタマイズ(以下、NMC)も、「NISMOブランドを通じて日産ブランド全体の価値向上を目指す」として、モータースポーツ事業、カスタマイズ事業、ヘリテージ・レストア事業、それぞれの事業で新たな取り組みを行う。その戦略をNMCの真田 裕社長が発表した。

 まず、モータースポーツ事業では「Road to track, track to road」を掲げ、SUPER GTやフォーミュラEなどのトップカテゴリーで培った技術や精神を市販車へと還元する。さらに、スーパー耐久シリーズや新たなレースカテゴリーにも引き続き挑戦し、次世代スポーツモデルの開発へとつなげていくという。NMCは、レース活動を単なる競技にとどめず、技術開発と人材育成の場として活用することで、日産車全体の進化を支えることを目指していくという。

 また、カスタマイズ事業では、現在グローバルで5車種のラインアップとなっているNISMOロードカーシリーズを倍増させ、販売地域の拡大も狙う。これにより、年間約10万台規模の出荷台数を2028年には約1.5倍に増やすことを目標とする。あわせて海外販売比率も現在の約40%から約60%へと引き上げる計画だ。

 モータースポーツ事業とカスタマイズ事業においては、プロトタイプモデルを製作してレースに投入・熟成させたうえで市販化を目指すなど、それぞれの連携も一段と強化するとのことだ。

最後はヘリテージ・レストア事業。今後も成長が見込まれる世界の旧車市場を背景に、NISMOはレストア、レストモッド、パーツ販売事業を拡大していく。そして、このヘリテージ・レストア事業は、第二世代GT-Rのみにこだわらない姿勢であり、またレストアだけでなくNISMOならではのチューニングにも対応していくとのことで、対象車種の拡大も期待される。

日産のモータースポーツ活動を起点に始まり、NISMOブランドやAUTECH JAPANの誕生などを経て設立されたNMCは、これまでもそしてこれからも、日産とともに歩むことになる。「モータースポーツは人・技術・クルマを鍛える場」というDNAを継承しながら進化を続け、日産とNISMOファンに新たな感動を届けていく方針だ。


画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了