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運が悪いとコンテナごとX線検査も! クルマを輸入したときの知られざる税関の裏側 (2/2ページ)

運が悪いとコンテナごとX線検査も! クルマを輸入したときの知られざる税関の裏側

この記事をまとめると

■輸出入貨物や国際郵便の通関や海のパトロールなどを取り締まるのが税関だ

■通関に荷物を引き取りに行ったときは最初に保税倉庫に保管料を支払うことになる

■運が悪いとコンテナのX線検査を指示されることがある

クルマやものを輸入したときに必ず通る税関って何してる?

 税関という言葉は知っているが、実際にどんなことをやっている機関かを知る人は少ないだろう。簡単に税関の仕事を挙げると、輸出入貨物や国際郵便の通関や、海のパトロール、旅具の検査や麻薬、動植物の取り締まりなどが主な内容だ。そこで今回は、我々のカーライフと関係のある、クルマの輸入をした場合の流れを税関の仕事とともに解説していこう。

 まず、クルマを輸入した場合、最初にアライバルノーティスというものが船会社からメールで届く。これは、荷物を積んだ船がいつ到着するかを教えてくれる通知だ。しかし、このアライバルノーティスは、入港の1週間くらい前にしか届かない。なぜなら、台風など天気によっては船の入港スケジュールがずれることもあるため、確実に入港できることがわかるタイミングが約1週間前なのだ。

 それと同時にビルオブローディング(BL)という書類が輸出国側の船会社から送られてくる。これは、「船荷証券」と呼ばれる重要な書類のひとつで、船会社が貨物を預かったことを証明する貨物受取証でもある。このBLに輸入したクルマの車台番号、船番号と船名が記載されている。

 そして無事に船が入港するとクルマを受け取りに行くわけだが、最初に保税倉庫に保管料を支払うことになる。保税倉庫は、輸入された貨物が通関手続きを完了するまで一時的に保管できる倉庫のことだが、ここに使用料を払うわけだ。

 船から降ろされたクルマはいきなり税関にもっていかれるわけではなくて、まず保税地域というエリアに置かれるのだ。

 この保管料は、いまはクルマのサイズによって差があり、大きいものほど高額になる。なお保管できる期間は1週間と決まっており、それを超えてしまうと追加料金が発生する。

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