
この記事をまとめると
■軽自動車で唯一のラダーフレーム構造と直結4WDを採用しているのがスズキ・ジムニーだ
■175/80R16という特殊なタイヤサイズながらも多くの選択肢が用意されている
■タイヤだけでなくアフターパーツが充実していることもジムニーの特徴
知れば知るほど偉大すぎるジムニーの特別なポイント
販売台数の上では目立った存在でなくとも、やはりスズキを代表する四輪車といえば「ジムニー」を思い浮かべるクルマ好きは多いだろう。フルサイズのスペアタイヤを背負ったスタイリングは、軽自動車唯一のクロカン4WDであることを声高にアピールしているし、軽自動車バージョンの「ジムニー」においては、3ドアボディだけというのも潔い印象だ。
メカニズムの面でも、軽“乗用”車として唯一のラダーフレームに、ターボエンジンを縦置きに搭載。ハイ/ロー切り替えタイプの副変速機を備えた直結4WDという駆動メカニズムは、数多のクロスオーバーSUVと一線を画した本格4WDの証明でもある。
マニア的には現行モデルにおいて、2WD/4WDやハイ/ローの切り替えをトランスファーレバー式になっている点も、古き良き時代を感じさせるポイントだろう。
そうしたメカニズム面での特徴だけでなく、誕生の背景にあるストーリーがスズキを代表するモデルとしての価値を生み出している。
よく知られているように、ジムニーの原形となったのはホープ社の「ホープスターON」である。軽サイズの本格4WDとして生まれたホープスターONであったが、シンプルにいえば、ビジネスとしては成功できなかった。
その製造権を買い取り、自社製エンジンを載せるという商品企画を進めたのが、スズキ中興の祖として知られる故・鈴木 修さん。まさにスズキの歴史を語る上で欠かせないモデルでもあるのだ。
