
この記事をまとめると
■スバル・フォレスターが「2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した
■現行フォレスターの特徴は歴代モデルがもつ「全部入りSUV」の延長線にあるものだ
■今回の受賞と3万台を超える受注台数が現行フォレスターの評価を物語っている
現行フォレスターは歴代フォレスターの答えあわせ
6代目となる現行フォレスターが、「2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。その受賞理由は、走行性能、実用性、快適性、オフロード性能、そして安全性を高い次元で融合した「全部入りSUV」という点だ。また、ストロングハイブリッド(S:HEV)、アイサイトX、サイクリスト対応歩行者保護エアバッグといった現代的な技術の強みも高く評価された。
しかし評価された理由は、新しい装備をただ載せたことだけではない。歴代フォレスターが培ってきたフォレスターらしさを、現代の技術で整理して完成度を上げたことが、日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞という結果につながったといえる。
高速走行も快適なスポーツSUVを目指した
フォレスターは当初から、乗用車的な使いやすさとSUVの走破性との両立を目標にしてきたモデルだ。象徴的なエピソードは、初代の開発段階で行われた世界記録への挑戦だ。
FIA(国際自動車連盟)とACCUS(米国自動車競技委員会)公認の記録挑戦で、24時間の平均速度180.082km/hを樹立したことで、1997年の国内発売へ先立ち、高い走行性能や耐久性と信頼性を示した。SUVでありながら、最初期から悪路だけではなく走りもアピールしている姿勢が、フォレスターらしさの始まりだ。
歴代モデルのグレード展開が現行の「全部入り」への説得力となっている
歴代フォレスターに共通しているのがキャラ違いの派生グレードを作って、裾野を広げるというアプローチ。たとえば2代目では、オンロード寄りの「CROSS SPORTS(クロススポーツ)」を追加し、上質でアウトドア寄りな「L.L.Beanエディション」(特別仕様車からカタロググレード化)なども展開した。
同車種に複数の入口を作り、同一車種内でユーザーを差別化。この手法が広く支持されたことで、現行フォレスターにおける「日常から非日常まで期待に応える正統派SUV」というキャラクターを確立したといえるだろう
