
この記事をまとめると
■東京オートサロン2026が1月9日(金)より開幕した
■イギリスが誇るスポーツカーブランド「ロータス」がブースを出展
■ジム・クラークが手掛けた傑作F1マシンと並んで限定車のエミーラが展示されている
伝説のマシンと同じカラーリングをまとった限定車現る
ブリティッシュ・レーシング・グリーンに、ノーズからイエローのセンターストライプ。シンプルなプレゼンテーションだからこそ、東京オートサロン2026のロータス・ブースからは強いメッセージが漂っている。「ARE YOU A Driver or WHAT ? STOP WATCHING, START DRIVING (あなたはドライバーか、それとも何者だ? 見るだけで終わるな。走り出せ)」という、挑発的なキャッチコピーが静かに語りかけるこの世界観で、中心にいるのはやはりジム・クラークだ。
いまでこそマックス・フェスタッペンが、F1の最年少優勝や年間タイトル獲得の記録を更新している。だが、チーム・ロータスから始まったF1キャリアで9シーズンとはいえ、今日の過密カレンダーと違って実際には73回出走に留まるジム・クラークが、なぜ伝説のドライバーと呼ばれるのか? それは若くして速さだけでなく、自己抑制できる賢さをも備えていたことにある。
ジム・クラークは同じ年にF1の年間タイトルとインディ500優勝をロータスにもたらしたほか、F2やツーリングカー・カテゴリーでも勝利を挙げた。かくして彼は、葉巻型フォーミュラに代表されるロータスの第1期黄金期を象徴するパーソナリティでもある。レーシングカーがスポンサーカラーの仕着せではなく、チームのナショナルカラーをまとっていた時代の最後期に亡くなったことでも、象徴的な存在だ。
だからこそ、塗装工職人が手吹きでグリーンとイエローを塗りわけているという外装をまとったエミーラ・クラーク エディションは、全世界で限定60台のみという特別な存在だ。隣に置かれたロータス41は、ジム・クラークと同時代のF2・F3の名作フォーミュラカー。
ちなみにジム・クラークの生地に立てられた墓標には、グランプリ25勝とインディアナポリス500優勝を挙げたモーターレーシング・ドライバーである以前に、「農夫」と記されているとか。
