
この記事をまとめると
■ドイツのトラックメーカーのMANが走行距離の最長記録を競うコンテストを開催
■70台を超えるエントリーがあり全車両の走行距離は合計すると7500万kmを超えた
■もっとも長い距離を走った優勝車は326万6208kmだった
優勝車は326万6208kmを走破していた
日々長距離を業務で走り続けるトラック。乗用車より遥かに長い走行距離を記録する車両が多いのは、日本も世界各国も共通のこととなっている。日本でも走行距離100万km・200万km以上を走っている現役トラックは当たり前のように存在するが、広い大陸で複数の国境を接するヨーロッパ各国では、それ以上の走行距離のトラックがいてもおかしくないだろう。
そんな走行距離の最長記録を競うトラックのコンテストが、ドイツのトラックメーカー「MAN」で2025年の秋に開催された。MANは1898年に設立されたドイツの老舗トラックメーカー。車名のMANは「Maschinenfabrik Augsburg-Nürnberg(マネーシンファブリーク・アウクスブルク・ニュルンベルク)」の略称で、日本語に訳すと「アウクスブルク・ニュルンベルク機械工場」となる。現在はフォルクスワーゲングループの傘下で、ドイツ国内のトラック市場のシェアはメルセデスベンツを要するダイムラーに次いで2位となっている。
「MAN Truck Max Mileage Master 2025(MAN トラック・マックス・マイレージ・マスター2025)」と名づけられた今回のトラックコンテストは、「同社が欧州でもっとも長い距離を走ったトラックを探そう!」とソーシャルメディアで呼びかけたイベントで、2007年以降に製造されたMANの車両を所有するヨーロッパのすべてのユーザーを対象に募集。応募総数は70台を超え、その多くは走行距離100万kmを超える車両で、その全車両の走行距離は7500万kmを超えた。これは月への往復およそ100回分。地球1800周以上に相当する距離となった。
それらエントリー車両のなかでもっとも長い距離を走った優勝車は2008年製のMAN TGX 18.360でドイツのOsthavelland Transport GmbH社が所有する車両。その走行距離は326万6208km。地球と月を8往復する距離に及んだ。
2位を獲得した車両は同じくドイツのSpedition Hahn & Reher GmbH & Co KG社のMAN TGS 18.440。2008年に製造されたトラクタだ。
3位はスペインのAlexandru Pricop社所有のMAN TGX 18.480。2009年製造のトラクタだった。
4位はポーランドのMatus社所有のMAN TGS 18.480。2011 年製造の真っ赤なトラクタだった。
5位はドイツのVeolia Umweltservice Ost GmbH社所有のMAN TGS 26.440。2016 年製造のアームロール社だ。
6位の車両はチェコのGold service社所有のMAN TGX 24.480。2016 年製造の女性ドライバーがハンドルを握るトラックだった。
優勝したTGXはもちろん、トップ6にノミネートされた車両はすべてMANのトラックの高い耐久性が証明されたうえ、エントリーした企業によるしっかりしたメンテナンスとドライバーの優れた運転技術によりその走行距離を記録したとして表彰されたわけだ。
ちなみに優勝した車両は、現在もなお2名交代体制で長距離輸送用トラックとして運用されている。なお優勝車に乗るドライバーには最新の電動トラック、MAN eTGXによるアルプスツアーがプレゼントされたとのことだ。
