
この記事をまとめると
■フジツボは東京オートサロン2026にてレースマシンのWRXを横倒しで展示
■ニュル24時間で鍛えた高耐久エキゾースト技術の構造を斬新な方法で可視化した
■市販車ベースの限界性能と信頼性を強く印象づける内容となった
レースカーが横倒しになってお腹を見せるという驚きの展示
東京オートサロン2026のFUJITSUBOのブースは、ほかとは違う方向性で大きなインパクトをもった展示でした。西ホールの最西端の通路を歩いていると、人垣の向こうに“壁”が立っているのが見えたので近付いてみると、それは壁ではなく、スバルのWRXが横倒しにされた展示でした。
この展示は、FUJITSUBOがエキゾーストシステムの製作で協力した「STI NBRチャレンジ」のリアルな姿を、普段見ることが出来ない車両の腹の部分で直に見てもらおうということで行われたものでした。
この車両は2023年の「STI NBRチャレンジ」プロジェクトでニュルブルクリンク24時間レースのSP4Tクラスに参戦した「SUBARU WRX S4(VB型)」です。
「STI NBRチャレンジ」は2008年から始まったプロジェクトで、2リッター以上2.6リッター未満の市販車ベースのターボ車がエントリーするSP4Tクラスに参戦することで、スバルの市販車のポテンシャルの高さをアピールすることを目的としています。
この車両で参戦した2023年度は、予選では前年のリタイヤの雪辱を果たすようにクラストップのタイムを記録し、決勝ではマシントラブルにより4時間半のタイムロスがありながらも114周を走りきり、SP4T CLASSで2位、総合で77位という好成績を残しました。
FUJITSUBOは「STI NBRチャレンジ」プロジェクトが立ち上がる前の「PROVA IMPREZA(GDB型)」での参戦時代の2025年から、昨年の2025シーズンまでに16回エキゾーストシステムを提供してきたそうです。
ニュルブルクリンク24時間レースといえば、世界で行われている耐久レースのビッグタイトルのなかでもひときわ過酷だとされています。そのため車両やパーツには、ライバルに勝てる高い性能はもちろんのこと、過酷な状況で24時間以上稼働できる耐久性も、かなりのレベルで求められます。
それに応えるため、このエキゾーストシステムでは、エキゾーストマニホールドには超高温に耐え、軽量性にも優れるインコネルの合金を採用。以降のマフラー部分では、チタンを多用して軽量化を進めながら、強度が必要な部分にはステンレスを用いるハイブリッド仕様とすることで、レースに求められる高水準のレベルの要求を満たしているようです。
実際の装着状態では、排気温度の管理と周辺機器への熱ダメージを軽減させるため、エキゾーストマニホールド部を中心に断熱素材のバンテージが巻かれていたり、路面とのクリアランスを確保するために触媒の下部が平に成形されていたりと、レーシングカーならではの様子が見られます。
車両の手前には、2025シーズンを戦ったエキゾーストシステムも展示。車両に装着された2023バージョンとの変化も見ることができます。
