
この記事をまとめると
■「3分間電話の日」である1月30日は1970年に公衆電話の3分打ち切りが始まった日だ
■道交法ではハンズフリー通話は可能だが危険性があることも忘れてはならない
■運転中のハンズフリー通話で安全を確保するための具体的な対策と方法をまとめた
便利なハンズフリー通話にも危険性はある
1月30日は「3分間電話の日」だ。1970年(昭和45年)のこの日、日本電信電話公社(現NTT)が公衆電話の市内通話料金を「10円・時間無制限」から「10円・3分間」へ変更したことに由来。この3分で通話が切れる仕組み(3分打ち切り)が始まったのは、長時間電話への対策が理由だった。これを現代のクルマ目線で置き換えるならば、運転中の通話は「ハンズフリーであっても安全を考えて、キリよく3分がベター」ということになるだろう。
大前提として法律が止めたいのは、「手にもつ」と「画面を見る」ということだ。道交法では、「走りながらスマホを手でもって話したり、画面を見続けるのはアウト」、という形でルールが決められている。法律上の中心は「保持と注視」だが、安全運転に必要なのは「注意」であり、会話が盛り上がって注意が削れることは避けるべきだろう。
次に避けなければならないのは、音が聞こえない状態だ。スピーカー音量を上げすぎる、もしくは遮音性の高いイヤホンの使用で周囲の音が入りにくくなることだ。たとえば東京都の道路交通規則には、大音量でイヤホン等を使用して「安全な運転に必要な交通に関する音、または声が聞こえないような状態」で運転しない、という趣旨の規定がある。つまり、手が空いていても、耳が塞がっていたらアウトに近づく。骨伝導や片耳だろうが、結局重要なのは「聞こえているかどうか」である。
ここまで読んで「じゃあ通話は全部ダメ?」となりがちだが、もちろんそういうわけではない。では、安全にハンズフリー通話をするために、あえて落としどころを決めるならこうなるだろう。
・出発前に発着信の設定や音量、マイク位置などのセッティングなどをすべて終わらせる
・通話に出たら、まずは相手に「運転中なので3分で要件だけ」と、会話の最初から伝える
・合流・右折・雨の夜・歩行者が多い道など、「とくに気を張る場面」では会話を止める(返事を遅らせる)
・通話が3分で終わらなければ、ひとまず通話を切って、安全な場所に停車してから折り返す
このように、短く切るのは不愛想ではなく、安全運転に必要なことだ。たったこれだけで、会話が安全運転に影響する時間がぐっと減るだろう。また、3分で終わらない話は、たいてい「運転しながら話すことではない」ともいえる。
3分間電話の日は、昔の公衆電話の話で終わらせると、ただの懐かしい話で終わってしまう。だが、クルマ目線で見ると、「便利さゆえの危険も、時間の短さと対策で安全になる」という実用の教訓に変わる。ハンズフリーはすべての免罪符ではない。そこで安全を確保したいのであれば、手短に済ませて切るのがひとつの大きな正解といえるだろう。
