
この記事をまとめると
■日産のR34GT-Rは世界的に人気が高い日本のスポーツカーだ
■米国ブロードアローオークションズ主催のオークションにR34GT-Rが出品された
■CRSプランが施行されており1億円に迫るプライスがついた
海外オークションに出品されたR34GT-R
先日、日産直系のワークスであるNISMOが展開する、CRSというサービスを紹介した。これは、第2世代GT-RやR35GT-Rを、NISMOのノウハウで各部をリフレッシュ、ポテンシャルを引き上げるといったプラン。ブレーキやサスペンション、吸排気に補強などなど、ボディ全体にそのリフレッシュ範囲は及び、一カ所だけから施工可能なほか、ボディをイチからやり直すフルリフレッシュも受付している(ただし数年待ち)。
また、全部載せといった形で、1台数千万円かかるともいわれている、デモカーと同じ仕様にしてもらう、究極のプランも用意されているという。実際、フルコースでオーダーしたクルマもこれまでに20台前後デリバリーされているそうだ。ちなみにCRSとは「Club Race Spec(クラブレーススペック)」の略で、家から自走でサーキットに行って、走って帰ってくるというのがコンセプトだ。
さて、そんなNISMOのCRSプランをフルコースでオーダーした、あまりにも贅沢な1台が、2025年にアメリカはカリフォルニア州で開催された、米国ブロードアローオークションズ主催の「モントレージェットセンター2025」にて出品されたので、その詳細を少し紹介したい。
まず、いわずもがな出品されたこのクルマは、ファンの間では「サンヨン」と呼ばれる、第2世代GT-Rの最終モデルである、R34スカイラインGT-Rだ。1999年から2002年まで販売されたモデルで、ここ7、8年はハリウッド映画や世界的なJDMブームの影響で価格が上がり続けている。筆者の記憶では、7年前に600万円台から探せたにもかかわらず(それでも相当高かったが)、現在中古車サイトで1番安い物件は1500万円ほど。とはいえ極上車でもなければ酷い車体でもない、一般的な車体でこのプライスなのだからもはや狂気。
ただ、そんな背景もあってか、R34GT-Rは海外オークションの常連になりつつある。ポルシェやフェラーリといった世界的名車のビンテージモデルと肩を並べて取引されるが、たった25年ほど前にそこら辺の日産ディーラーで販売された、当時新車で500万円台の国産スポーツカーなのだから、世のなかわからないものだ。
さて、同オークションで出品されたこのブラックのR34GT-Rは、特注色のブラックパールメタリック(GV1)というカラーで仕上げられている(元の色はソニックシルバー)。1999年年式の東村山工場製で、グレードはVスペック、ワンオーナー車だったそう。
あとは、NISMOの代名詞的ホイールであるLM-GT4、「nismo」と印字された大型のインタークーラーが目立つ程度。車高もやや下げられているか。いわゆるライトチューンみたいな大人な仕様。誰が見ても格好いい1台だ。
しかし、このクルマにつけられた落札予想額は驚異の70万〜85万ドル(日本円で約1億290万円〜1億2500万円 ※当時のレート)! 「いったいなにが……?」となるのも無理もない。しかし、このR34GT-Rにはそれだけの価値がある。
