
この記事をまとめると
■国内大手タイヤメーカーのダンロップが東京オートサロン2026にブース出展した
■ブースではオールシーズンタイヤである「シンクロウェザー」が大きく取り上げられた
■唯一の氷上性能やサマータイヤに近い構造をもつ次世代のオールシーズンタイヤだ
なぜオートサロンでシンクロウェザーを大きく推すのか
カスタムカーの祭典「東京オートサロン2026」が、2026年1月9〜11日に幕張メッセで開催され、国内大手のタイヤメーカーであるダンロップがブース出展した。今回のテーマはオールシーズンタイヤである、「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)のある生活」。同社が強調するのは、性能のアピールだけでなく、日常生活に寄り添う利便性と安心感だ。
言い換えるなら、主役はタイヤではなく「ユーザーやその家族が過ごす日常」である。タイヤの履き替えや保管の手間を減らしつつも、急な天候変化にも対応できるという安心感を、幅広いユーザー層へ向けて提供するという。
そこで今回は、マーケティング本部 消費財マーケティング部長を務める村尾 亘さんにお話をうかがった。
──まず、なぜ東京オートサロンのブース出展でシンクロウェザーを大きく取り上げているのかを教えてください。
「日本国内におけるオールシーズンタイヤの市場規模は、まだ成熟していないと感じています。現状でオールシーズンタイヤを選ぶターゲット層は、普段の足として日常的にクルマを使用するような、カスタムとは無縁のユーザーが主でした。ですので、いままではこうした東京オートサロンのようなイベントで、大々的にはシンクロウェザーを出展してこなかったんです」
「しかし、あるイベントでアウディTTに装着して展示したら評判が良かったので、2026年となる今回は、バラエティに富んだ3車種に、あえて装着させています。カスタムカーや旧車、アウトドアという趣味性を含んだユーザーも幅広く取り込むのが狙いです」
狙いはタイヤに詳しい人だけではない。クルマの楽しみ方が多様化した場に持ち込むことで、オールシーズンタイヤという選択肢を、より広い層に届けたいという意図が見えてくる。
シンクロウェザーはデザインにも抜かりない
──幅広いユーザー層を取り込むということですが、どんな特徴がありますか?
「大きなトピックなのはオールシーズンタイヤで唯一、氷上性能を発揮するという点ですね。また、じつは内部構造がサマータイヤに近いんです。そのため、トレッド面からサイドウォールにかけての形状が、一般的なオールシーズンタイヤと比べるとサマータイヤに近い形状をしているんです」
──レクサスが履いているタイヤのサイドウォールを見ていて、サマータイヤのようにスッキリした見た目だと思っていたんですが、そういった根拠があったんですね。あと、デザインもかっこよくて好みです。
「結構こだわってデザインは作ってきたつもりです。東京オートサロンに来場される方々はそういう部分に敏感だと思いますので、デザインはよく見ていただきたいですね。……じつは、もっと車高を下げられたんですが、これ以上に下げると『シンクロウェザー』のロゴが隠れてしまうので、諦めました(笑)」
オートサロンという場に合わせて、タイヤの見た目にも抜かりがない。これは、オールシーズンタイヤに馴染みのないユーザーにとって、「普段から履きたい」と思いやすいポイントだ。
サマータイヤのようなカッコよさと氷上性能の意外な関係
──一般的なオールシーズンタイヤのV字っぽいトレッドパターンと比べて、シンクロウェザーはリブ(縦の溝)が深いのも特徴に感じます。
「そもそもパターンがV字になっているのは、その形状が排水性能に優れたパターンだからです。一方で、リブがあることによって、サイドウォール側に並ぶ四角いブロックがありますよね。これは、シンクロウェザーの大きな特徴である、オールシーズンタイヤで氷上性能を発揮するという、スタッドレスタイヤの機能をもたせるための意味のあるデザインなんです」
──氷上性能面で意味のあるデザインということでしたが、サマータイヤ的な性能面ではどのように評価できますか?
「先ほどの四角いブロックによって、ある程度の剛性感が出るので、オールシーズンタイヤとしては操縦安定性も高く、サマータイヤと比べても遜色ない乗り味になっています。なので、デザインも乗り味もさらにサマータイヤらしく、氷上もさらに安心して走れるタイヤ、これが今後目指していく進化系ですね」
サマータイヤっぽさは見た目だけでなく、乗り味にもつながっているという。突然の雪や氷に備えながら、普段使いの満足度にも考慮しているのも特徴だ。
