
この記事をまとめると
■今では両側電動スライドドアは当たり前の装備だ
■かつては両側どころかスライドドアは左側にしかなかった
■右側の電動スライドドアはオプションであることも多いがなんだかんだであると便利だ
両側電動スライドドアはかつて高級装備だった
今では、ミニバンはもちろん、スーパーハイトワゴンと呼ばれる軽自動車やコンパクトカーでも、両側スライドドアは当たり前。しかも、コスト面から避けられていた両側パワースライドドアは、たとえばハイエンドミニバンのトヨタ・アルファードはもちろん、ホンダ・ステップワゴン、フリードでも標準装備されている!
しかし、振り返れば、スライドドアが片側のみだった時代もあったのである。2000年ごろまでは、ワンボックスカー、ミニバンのスライドドアは左側のみ。トヨタ・エスティマ(1990~)、日産 セレナ(1991~)、トヨタ・ノア(1996~/ライトエース・ノア、タウンエース・ノア)、ホンダ・ステップワゴン(1996~)、日産 エルグランド(1997~)などのスライドドア車も、スライドドアは左側のみに装備されていたのである。
その理由はふたつあり、日本は左側通行、クルマに対して歩道は左側にあり、多人数乗用車として乗り降りは左側メイン(ドライバーは除く)。だから左側だけでも不便はない。右側にも付けてしまうと、後続車と乗員の接触事故が起きる可能性があり危ないという、安全をアピールする狙い、考え方と、当時の箱型ボディでは、大きな開口部をもつスライドドアを両側に付けてしまうと、ボディ剛性が損なわれ、重量がかさみ、乗用車的な操縦安定性を得るのが難しかったとされる。
実際、日本の多人数乗用車=ミニバンのパイオニアの1台である初代ステップワゴンを開発する際、乗用車のように運転できることを目指した乗用ミニバンとして、ステアリングを右に切ったとき、左に切ったときの操縦性の違いを克服するのが大変だったと、当時の開発陣に聞いた記憶がある。
