
この記事をまとめると
■1992年11月にNSXの新グレードとして「タイプR(NSX-R)」が設定された
■エンジンスペックに変更などはなかったがレスポンス性は大きく向上していた
■後期型となったNSXにも2002年に「NSX-R」が追加された
タイプRを初めて設定したのはNSXだった
未知なる新型スポーツカーを意味する「New Sports X」の頭文字を取って、「NSX」とネーミングされたスーパーカーが、ホンダから正式に発表されたのは1990年9月のことだった。
量産車としては世界初となったオールアルミニウム製ボディ構造を採用し、それに当時の日本車における最大規制値だった、280馬力の最高出力を発揮する3リッターV型6気筒DOHC48バルブエンジンをミッドシップすることで誕生したNSXは、まさにホンダの誇りともいえる斬新なメカニズムとデザインの美しさ、そしてキャビンからの優秀な全方位視界に象徴される機能性の高さが実現されたジャパンメイドのスーパーカーとして、すぐに世界中で大きな話題を呼ぶことになった。
このNSXには、その後さまざまなマイナーチェンジが実施され、さらなる進化を遂げていくことになるが、そのなかでもまずNSXのファンを感動させたのは、1992年11月に新グレードとなる「タイプR(NSX-R)」が追加設定されたことだった。
搭載エンジンはスタンダードなNSXのそれからさらにクランクシャフトのバランス精度や、ピストン、コネクティグロッドなどの重量精度を向上させたもので、最高出力などのスペックには変化はなかったものの、そのレスポンス性は大きく高められることになった。
このエンジンには5速MTのみが組み合わされ、ファイナルギアのレシオもより加速性を重視したセッティングへと改められている。
ボディの高剛性化や、広範囲にわたるサスペンションチューニングの見直し、より徹底された軽量化もまたタイプRの特長とするところだった。ちなみにこのタイプRはデビューから約3年間にわたって生産され、480台がデリバリーされたとされている。
