
この記事をまとめると
■ランドクルーザーは本格的なオフロード系SUVとして認知されている
■現在の高級SUV志向になったのはランドクルーザー100系からだ
■野生味あふれるマルチシリンダーエンジンの伝統は受け継がれている
ランドクルーザーが高級志向になったの背景とは
トヨタSUVのなかでもっともハードコアなイメージがあるのがランドクルーザーシリーズ。そのなかでも高級路線として認識されているのが、300系であることに異論はないだろう。海外モデルを含めたブランド力でも、レンジローバーやメルセデス・ベンツGクラスと同等のプレミアムかつオフロード性能に優れたSUVとして認識されている。
とはいえ、ランドクルーザーは最初からプレミアム路線だったわけではない。ランドクルーザー=高級というイメージは1990年代に生まれたといえる。ここでは、その時代を振り返ってみよう。
もともとハードコアなクロカン4WDというイメージが強かったランドクルーザーだったが、1980年代後半~1990年代初頭に盛り上がったRVブームは、そこにフラッグシップとしての価値を見出したと記憶している。
当時のランドクルーザーは80系。4リッターガソリンエンジンのワゴンと、4.2リッターディーゼルエンジンのバンが存在していたが、ガソリンエンジンはOHVという古い設計であり、排気量のわりに155馬力しかない非力なエンジンという印象があった。結果としてディーゼルターボを積むバンが主力となっていた。この段階では、まだまだマニア向けの域を出ていなかった印象がある。
そんなランドクルーザー80系のイメージが変わったのが1992年8月。このとき、直列6気筒4.5リッターのガソリンエンジン「1FZ-FE」が搭載された。24バルブヘッドの215馬力というユニットへアップデートされたことで、ランドクルーザーはプレミアムSUVとしてマニア以外の市場に認識されるようになる。
こうしてマーケットの印象を変えた上で、1998年1月に「ランドクルーザー100系」へとフルモデルチェンジする。
ガソリンエンジンは新開発されたV型8気筒DOHC32バルブ「2UZ-FE」へと進化。4663ccの排気量から235馬力を発生した。バンに搭載された直列6気筒・4.2リッターディーゼルターボ「1HD-FTE」も200馬力級のパワフルなユニット。クロカン4WDと思えないほどのハイパフォーマンスを実現した、ランドクルーザーとなったのだ。
もちろん、駆動系は副変速機付フルタイム4WD。フロントサスペンションはダブルウイッシュボーンの独立懸架となったこともプレミアムSUVとしてのイメージアップにつながり、いわゆる都市型SUVのフラッグシップとして認識されるようになった。
