
この記事をまとめると
■ジャパンモビリティショー2025にZEEKRがENLITENミニバン「009」を出展した
■ZEEKRは中国の吉利ホールディンググループ傘下の高級ブランドだ
■日本にはまずは展示のあった「009」が導入される
ミニバンにも中国EVの黒船襲来
ジャパンモビリティショー2025(一般公開10月31日〜11月9日)で注目を集めたEVメーカーがある。その名は「ZEEKR(ジーカー)」。語尾は「KR」が正式記載で、「KER」ではない。
出展者のフォロフライ株式会社は、2021年に京都で設立された、次世代自動車の開発販売および環境対応型インフラサービスの提供を行う企業だ。これまでは商用EVを主体とした事業を展開してきたが、フォロフライが今回、乗用ミニバンEVの分野に進出した。
公開したモデルは、ZEEKR「009」。
ボディサイズは全長5209mm×全幅2024mm×全高1812mmというミニバンとしては国内最大級の大きさ。3列シートの7人乗りだ。すでに中国、オーストラリア、シンガポールなどで発売済みで、フォロフライの販売・アフターサービス網を通じて国内販売する。
バッテリー容量はなんと140kWhもあり、満充電での航続距離は、2870kgという巨漢でも822kmを実現した。バッテリーは中国CATLの第三世代バッテリー「Qilin」を採用した。
モーターは前後に搭載し、総出力は450kW、停止状態から時速100kmまでの加速は4.5秒なので上質なアーバンクルーズが楽しめそうだ。
さて、ZEEKRだが、日本のユーザーには馴染みがないだろう。同社が誕生したのは2021年とまだ歴史が浅いからだ。
ZEEKRは、中国地場自動車関連グループの「吉利(ジーリー)」ホールディンググループ傘下にある。ZEEKR誕生前には、吉利グループはEVを主体として「Lynk & Co.」ブランドを展開していたが、ZEEKRは実質的にLynk & Co.の事業を吉利ホールディンググループ内で継承したものだ。
そもそも吉利は、1990年代に誕生した中国地場メーカーとしては中堅だった。地場大手は、欧米日韓のメーカーとの合弁企業をベースに事業を拡大していったが、これに対して吉利はスウェーデンのボルボを傘下に収め、さらに積極的にEVシフトを進めてきた。そうしたなかで、Lynk & Co.という発想がでてきたが、筆者の感想としてはBMW MINIをライバルとするカルチャー系ブランドという印象があった。
これをZEEKRとして大きく方向転換したわけだが、筆者は中国や東南アジアでZEEKRの実車に触れる限り、テスラや中国NIOを意識したハイブランドという感想だ。
まずは「009」からの日本導入となるが、ZEEKRの各モデルが今後、どのタイミングでどのような事業体系で導入されるのか。今後の動向を注視したい。
