
この記事をまとめると
■クルマの車名トヨタのクラウンのように長く使われることが多い
■最近は廃止してから復活というパターンも目立つ
■クルマの車名は商標が取りにくいケースが多いので復活という手段を取る傾向にある
クルマの車名が復活を繰り返す理由
クルマの車名は、基本的には継続して使われる。トヨタ・クラウンは、2022年に登場したクロスオーバーから、SUVを中止に複数のボディを揃えるシリーズとなった。それでもクラウンの車名は、1955年に発売された初代モデル以来、70年以上に渡って途切れていない。日産フェアレディZも、1969年に発売された初代モデル以来、ラインアップを続けてきた。
しかし、一度ラインアップを終了して、復活した車種もたくさんある。直近ではホンダ・プレリュードだ。初代モデルは1978年に発売され、フルモデルチェンジを重ねたが、2001年に5代目で終了している。それが2025年に復活した。開発者によると、最初からプレリュードの復活を狙ったわけではなく、開発過程で「このクルマはプレリュードだよね」という話になり、この車名が復活した。
トヨタ・スープラも、日本では1986年からこの車名が使われ、2002年に一度終了した。それが2019年に復活した。
このほか、日産キックス、ダイハツ・ロッキー、ダイハツ・タフト、スバル・ジャスティなども復活した車名だ。日本におけるジャスティは、初代は自社開発によって1984年に発売されたコンパクトカーで、1990年代の中盤に終了した。その後2016年に、ダイハツ・トール&トヨタ・ルーミーの姉妹車として復活している。初代と違ってスバルの自社開発ではなく、ダイハツが開発と製造を行うOEMだ。
このように一度終了した車名を復活させる背景には、複数の理由がある。まず使ったことのない新しい車名を採用するには、商標登録が行われていないかを確認せねばならない。商標登録の経験者によると「車名に相応しい名称は、すでに大半がどこかのメーカーによって登録されているから、語感がよくて未登録の商標は少ない」という。
しかし以前使っていた車名なら、商標登録もすでに済んでいる。そこで以前の車名を引っ張り出して使う。
またプレリュードのように、車種の性格がかつて人気を高めながら廃止されたクルマに似ているため、同じ車名を与えることもある。
このほか例外的ながら、車種の廃止と復活を繰り返す場合もある。たとえばホンダCR-Vは、初代モデルを1995年に発売して人気を高めたが、北米指向を強めて売れ行きを次第に下げた。そこで2016年に、4代目でCR-Vの国内販売を終了したが「SUVの人気が意外に根強く上級車種が必要になった」という理由で、2018年に5代目で復活した。
それなのに「意外に売れなかった」という理由で、CR-Vは2022年に国内販売を改めて終了した。それが2024年には現行型が燃料電池車のリース販売で復活し、2026年2月にはハイブリッドのe:HEVも改めて販売を再開する。場当たり的に廃止と復活を繰り返す車種もあるわけだ。
