
この記事をまとめると
■キャデラックの高性能EV「リリックV」が日本仕様で登場した
■最大615hpと0-60mph加速3.3秒の圧倒的パフォーマンスを実現
■専用シャシーや装備で快適性と走行性能を高次元で両立している
電動化時代の新たな高性能SUV
GMジャパンが、キャデラックの日本発売開始から111年目の節目を迎える2026年3月25日、ハイパフォーマンスモデル「Vシリーズ」初の電気自動車となる「リリックV」の日本仕様を発表した。
リリックVは、2025年から日本でも販売されるキャデラックの電動SUV・リリックをベースに、Vシリーズとして専用チューニングを施したモデルだ。キャデラックのVシリーズは、2004年のCTS-Vに端を発し、キャデラックのなかでもハイパフォーマンスを追求したラインアップとして知られている。リリックVは、その思想を電動SUVに落とし込んだ最初のモデルとなる。
パワートレインにはデュアルモーター四輪駆動システムを採用。通常モードでは515hp(約522馬力)を発生するが、リリックV専用の「ベロシティマックス」モード(クローズドコース専用)を選択すると646馬力、904Nmを発揮する。0-60mph(約97km/h)加速は3.3秒で、スポーツカーなみの加速性能をもったキャデラック史上最速のモデルとなる。
シャシーには、アダプティブバルブ式ダンパーサスペンション技術が採用されている。キャデラックの乗り心地とVシリーズのドライビングプレシジョンを両立させる狙いだ。サスペンションは標準モデルより低く設定され、スタビライザーも専用にセットアップ。ブレーキには6ピストンキャリパーが装備される。ホイールは、Vシリーズのシンボルがレーザーエッチングされた22インチのリバースリムホイールを装着した。
エクステリアは、標準モデルのリリックと基本的なシルエットを共有するが、ディテールで差別化が図られている。一体化されたエクステリアライティングや専用の下部ファシア、そして伝統の”V”バッジが控えめにそのパフォーマンスを主張する。
インテリアは33インチのカーブドスクリーンなどを含め標準モデルとほぼ共通だが、ナッパレザーシートにはシグネチャー刺繍が施され、ステアリングホイールのセンターパッドに備わるエンブレムも、キャデラックのそれからVシリーズのシンボルへと変更される。さらにステアリングに増設された”V”ボタンからは、ローンチコントロールやコンペティティブモードにアクセスできる。
発表会では、GMジャパンの代表取締役社長・若松 格氏とともに、GMグローバルのパフォーマンスおよびモータースポーツ商業事業担当副社長のジム・キャンベル氏が登壇。2026年シーズンから参戦するF1グランプリについて、参戦まで3年半を要したといい、どのグランプリでも「学習」をすることにフォーカスしていると説明。さらに、3月末に控えた鈴鹿サーキットにて行われる日本グランプリに関しては、キャデラックのF1チームとしてはじめての日本でのレースということで、非常にワクワクしているとコメントした。
そして、F1をはじめとしたモータースポーツへの参戦は、サーキット内だけで完結するのではなく、そこで得た技術的な知見をGM全体で活かしていきたいとした。
リリックVの販売は期間限定(3月25日〜6月21日)の受注生産となり、価格は税込1890万円。ベースモデルと同様右ハンドル仕様車のみで、航続距離はWLTPモードで471kmとアナウンスされている。
