
この記事をまとめると
■トヨタのAE86シリーズは中古車市場で高い人気を誇る
■製造されてから40年以上経つモデルなだけに不具合も多い
■メーター類を製造するPivotがAE86用のメーターキットを発表した
AE86ユーザー必見のパーツが間もなく登場!
いまや世界的に人気のある日本のネオクラシックカーたち。なかでもAE86シリーズは、漫画(アニメ)頭文字Dの主人公、藤原拓海が愛車として使用し、非力なマシンながらも、その巧みなテクニックと軽さを活かしたダウンヒル特化型の走りで、格上のライバルたちを倒しに倒しまくる、下剋上的な展開が多くの読者を沸かせた。
当時は非力なFRマシンという程度の扱いだったが、漫画やアニメの影響から中古車相場は高騰。いまでも年々上がっており、新車以上の価格なのはもちろん、1000万円を超えるような個体も珍しくないほどだ。
とくに漫画やアニメに出てくる「3ドアハッチバック」「白黒」「GT-APEX」「スプリンタートレノ」の要素をもつオリジナルの個体は高い人気を維持しており、レプリカを作る人も少なくない。ドリキンこと土屋圭市氏が愛車として所有していることでも有名だ。
しかし、いくら人気とはいえAE86がデビューし、販売されていたのは1983年から1987年と、バリバリ昭和のクルマ。傷んでないことのほうがおかしいぐらいの年式だ。しかもこの時代のクルマとなれば、少しずつ電子系パーツが導入され始めた時代でもある。なので、配線や基板などの劣化でトラブルを発生させることも珍しくない。
とはいえ、この時代のパーツは、いまとなってはもはや化石と言えるほど時代遅れ。ハンダを付け直せばいいレベルならまだしも、そのレベルでは直せないとなるとそれなりの覚悟が必要。もちろんこれは、AE86だけに限った話ではないのだが……。
そして最近多いのが、メーター類のトラブルだという。スピードメーターが不動であったり、ODOメーターが動かなかったり、タコメーターが謎の回転数を指したり、燃料計が動かないなどなど……、クルマのコンディションを視覚的に確認する唯一の手段が不動となれば、気分よく乗れたものではないのはいうまでもない。
そんな現状に切り込んだのが、追加メーターやスロットルコントローラーなどを手がけるPivotだ。同社のメーターは視認性が高いだけでなく、ネオクラシックカーや旧車などに似合うレトロチックで落ち着いたデザインのものが多く、それらのユーザーによく選ばれている人気ブランドだ。
そのPivotがこのたび、なんとAE86専用のメーターキットをリリースすると発表した。「ただ追加メーターを集めただけなんじゃないの?」と、文字だけ見れば思うかもしれないが、このキットはなんと、「スピードメーター」「タコメーター」といった基本的な計器はもちろん、「燃料計」「水温計」といった走行に欠かせない計器に加えて、「排気温」「バッテリー」「エンジンチェック」「サイドブレーキ」「ウインカー」「ハイビーム」をオールインワンとしている点が特徴だ。スピードメーターにはODOメーターも装備されるので、車検も通せるはずだ。
しかもこのメーターキット、純正の配線と取り付け穴をそのまま使えるという”ポン付け仕様”で開発が進められてるというので、お手軽交換ができる点も嬉しい。現代に作られた最新のメーターなので、精度もかなり高い水準だと思われる。ただし、クルマ側のセンサー類が生きていればの話だが……。
SNS上では、漫画の名シーンを思い出してか、「1万1000回転まで表示できないのか!?」なんて声もあったが、そこまでチューニングしてある4A-Gをもつユーザーはきっとかなり少ないと思うので、1万回転までなのだろう……。
レーシングカーの世界では、必要なメーター類だけを各チームで作成したパネルに埋め込んで使うという手法が昔から取られており、それに憧れて真似をする一般ユーザーもカスタムの世界では少なくない。冒頭で述べた頭文字Dの物語後半では、主人公のAE86のメーターパネルは、タコメーターを1番見やすいセンターに配置したオリジナルのカスタムが施されていた。
販売時期や価格は調整中とのことだが、追加メーターの相場がひとつ2万〜3万円程度なので、諸々含めて20万円前後だろうか……?
もしこれで大きな反響を得られれば、ほかの車種にも広がる可能性もあるかもしれない。Pivotの今後の展開に注目したい。
