
この記事をまとめると
■ピックアップトラックは北米市場で人気で北米メーカーが得意とするジャンルだ
■北米以外のメーカーでもユニークなピックアップトラックを手掛けている
■日本ではあまり知られていないピックアップトラックたちを紹介する
北米以外にもある激アツピックアップトラックたち
ピックアップトラック=北米メーカーの独壇場、というのが従来のデフォルト。ですが、最近では北米というレッドオーシャンを避け、独自のニーズを持つ市場へ照準を絞ったミドルサイズで勝負をかけるメーカーも登場しています。トラックとは縁遠いブランドだと思い込んでいたメーカーたちが作ったピックアップトラックをご紹介しましょう。
起亜 タスマン
起亜自動車が初めて本格的なピックアップトラック市場に投入する新型モデルが「タスマン(Tasman)」ミドルサイズのボディにラダーフレーム構造を採用した堅牢さがウリとなっています。過酷な環境での走行にも耐えるのはもちろん、高い積載能力と牽引性能も新設計ゆえのアドバンテージでしょう。エンジンは2.5リッターガソリンターボや2.2リッターディーゼルが用意され、パートタイム4WDを搭載するなど最新ピックアップトラックとしての商品性は非常に高そうな1台。ですが、北米への導入は未定で、当初は韓国とオーストラリアでの発売だとか。EV人気やトランプ関税をにらんでのことでしょうが、日本への導入も含めて動向が気になります。
メルセデス・ベンツ Xクラス
2016年にコンセプトXクラスとしてデビューし、2018年から欧州、南アフリカ、オーストラリアなどで販売。生産はメルセデスの商用車部門、ダイムラーが担っているものの、開発はルノー/日産とのアライアンスという背景があります。なんだ、メルセデス独自じゃないのか、とガッカリした方々のために、本格オフロード走行向けのクロスカントリーピックアップ「パワフル アドベンチャー」と、都会向けのラグジュアリーピックアップ「スタイリッシュエクスプローラー」なるメルセデスらしい車種設定がなされました。しかしながら、ミドルサイズがたたったのか、共同開発がいけなかったのか、わずか2年で販売終了。さすがのメルセデスもピックアップ市場の読みが甘かったのかもしれません。
フォルクスワーゲン・アマロック
バスやカントリーモデルをリリースしているVWですから、ピックアップを作らない理由も見当たりません。が、初代のデビューは2010年とスロースタート。2022年にはフルモデルチェンジをして、サイズがいくらか大きくなっています。2リッター直4ガソリンと、2リッター直4&3リッターV6ディーゼルの3タイプが用意され、それぞれ2ドアシングルキャブと4ドアダブルキャブがラインアップ。初代はその堅牢さをアピールするためにダカールラリーに45台もエントリーし、中南米の話題をかっさらったとか。もちろん、トップグレードには伝家の宝刀4MOTIONが搭載され、オン・オフ二刀流のパフォーマンスが好評だとか。ちなみに、アマロックとはエスキモー系民族のイヌイット語で「オオカミ」を意味しており、VWとしてはアグレッシブなネーミングです。
プジョー・ランドトレック
アフリカや中東におけるプジョーは「頑丈で壊れづらい」と高評価を受けています。なにしろ、1960年代の404から1970年代の504までいまだ現役でバリバリ走っているわけですから、ピックアップトラックだって大いに期待できるというもの。実際のところ、ランドトレックは2020年に発売されるや、年間250万台を売り上げる大ヒットとなりました。エンジンは、2.4リッターガソリンターボや1.9リッターディーゼルターボ、そして2024年のマイナーチェンジで200馬力/450Nmを発揮する2.2リッターディーゼルターボが加わり、商品性はますます向上しています。オフロードの走破性も非常に高く、4WDモデルのアプローチアングルは29度、デパーチャーアングルは27度を実現し、最大渡河深度は600mmとマーケットニーズに的確に応えているところも人気の理由でしょう。
