WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

トラックベースのキャンピングカー「キャブコン」じゃ乗り心地にも限界が……そこで登場したキャンピングカー専用シャシーがいま注目を集めている

トラックベースのキャンピングカー「キャブコン」じゃ乗り心地にも限界が……そこで登場したキャンピングカー専用シャシーがいま注目を集めている

この記事をまとめると

■ここ最近キャンプブームや車中泊ブームでキャンピングカーが注目されている

■キャブコンバージョンというモデルはトラックをベースにしている

■乗り心地がよくないことからキャンピングカー専用シャシーがメーカーから登場している

キャンピングカーで重要なのはシャシー!

 コロナ禍以来のキャンプブームや昨今の車中泊旅行の人気を受けて、キャンピングカーが注目されている。車両の価格は決して安いものではないが、各地で開催されているキャンピングカーショーは、多くの来場者で賑わっているという。車両を製造・販売する事業者が集う「一般社団法人日本RV協会(JRVA)」が、キャンピングカーの普及・発展や安全な利用環境の整備に努めており、徐々にリースやレンタルを含めた利用者が増えているようだ。

 キャンピングカーには、いくつかの種類がある。海外でポピュラーなのはキャンピングトレーラーだ。車両自身は動力をもたず、ピックアップトラックなどで牽引する。わが国では、750㎏を超えなければ牽引免許がいらない。

 ベース車両による分類では、バスコンバージョン(バスをベースにした車両)・フルコンバージョン(ベース車両のない専用設計)・バンコンバージョン(ミニバンや1BOX車がベース)・軽自動車キャンピングカーのほか、キャブコンバージョン(キャブコン)がある。

 このキャブコンバージョンは、トラックをベースにしたものだ。本来、トラックは荷物を運ぶことを目的とした車両。すなわち、キャンピングカーに改造することを想定しているわけではない。ゆえに、乗り心地や重い架装を支える足まわりなど、トラック用のシャシーでは対応が難しい部分があるのだ。そこで登場したのが、キャンピングカー専用シャシーである。

 これを製造・販売している日本の車両メーカーは2社で、1社はトヨタ自動車。ダイナ・トヨエースをベースにした、「カムロード」がそれだ(製造は傘下の日野自動車)。もう1台はいすゞ自動車の「Travio(トラヴィオ)」と「Be-cam(ビーカム)」。こちらは、エルフがベースになっている。そもそもキャブコンは、トラックの荷台部分に居室を設ける構造上、車高や車幅を広く取れるので居住性に優れるといった特徴をもっており、それが高い人気を誇る要因となっている。

 このような背景のなかで、いすゞは「BE-cam」に「ワイドキャブロング」を新たにラインアップした。昨今のキャンピングブームのなかで、

・より自由度の高い架装の実現
・乗り心地・耐久性の向上
・高い安全性の実現

 を図ろうと考えたのである。

 このシャシーはワイドキャブとロングホイールを組み合わせたことにより、車両の全方向に余裕を生み出している。これにより、居室となる架装にこれまで以上の開放感がある空間を実現したわけだ。居室に広い空間を確保できれば、ファミリー層の需要にも十分応えることができる。

 架装が大きくなれば、当然その重量も増すことになる。そこで、独自の9速デュアルクラッチトランスミッション(ISIM)を採用し、車重があってもスムースな走りと省燃費を実現。さらに、全車速車間クルーズ・レーンキープアシスト・プリクラッシュブレーキなどといった先進安全装置を装備。これにより、キャンピングカーの運転に慣れていないドライバーでも、安全な運行ができるように配慮したわけだ。

 旅行の形態が多様化するなかでキャンピングカーの需要拡大は、当面続くと期待されているのである。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了