
この記事をまとめると
■ネクセンN’BLUE Sは低燃費とグリップ性能の両立を目指した新世代タイヤ
■VWゴルフやアウディA3など欧州車への純正採用実績を持つ
■EV・HV・ガソリン車を問わず対応する“EV ROOT”思想を採用した
燃費もウェット性能も妥協しない
タイヤ選びでエコタイヤを選ぶとき、どこかで「走りは妥協するもの」という刷り込みがないだろうか。転がり抵抗を下げれば燃費はよくなるが、グリップが犠牲になる。そんな二律背反が、エコタイヤにつきまとうイメージだ。
ネクセンタイヤジャパンが2026年7月1日から国内で順次発売する「N’BLUE S(エヌブルー エス)」は、そのジレンマに正面から向き合った新世代サマータイヤだ。欧州プレミアムブランドのタイヤをベンチマークに開発されたというだけあって、その開発目標のハードルは高い。
ネクセンタイヤは、韓国で1942年に創立されたグローバルタイヤメーカーで、ポルシェ、BMW、フォルクスワーゲンをはじめとする欧州主要メーカーに新車装着タイヤとして採用されている。日本法人のネクセンタイヤジャパンは豊田通商との合弁で、2016年に設立された。
N’BLUE Sはそんな同社の技術の粋を集めた新作だ。前作の「N’BLUE HD Plus」の後継として開発され、転がり抵抗をさらに低減しつつ接地面構造を最適化。新開発の多機能コンパウンドの採用によってウェットグリップを強化し、濡れた路面でも安定した走行を実現している。欧州タイヤラベリング制度では、転がり抵抗性能A〜C、ウェットグリップ性能A〜Bを実現しており、数値面での説得力は十分だ。
N’BLUE Sの性能は、すでにフォルクスワーゲン・ゴルフやアウディA3など欧州の主要量産モデルへ純正採用されていることがひとつの証左といえるだろう。さらに、電動化時代を見据えた展開として、BYDシーガル、ヒョンデ・キャスパーEV(日本名:インスター)、起亜PV5といった次世代EVへの純正採用も果たしている。
今回日本で発売されるN’BLUE Sには、ネクセンタイヤ独自の「EV ROOT(EVルート)」マークが付与されている。このマークは、内燃機関車(ICE)、ハイブリッド車(HEV・PHEV)、電気自動車(BEV)のすべてで最適な性能を発揮するよう設計された製品に与えられるもの。「EVに乗り換えたからタイヤも選び直さなければ」という煩雑さを省き、ひとつめのタイヤでどんなパワートレインにも対応できるという考えかただ。電動化が加速するいまの時代に、じつに理にかなったアプローチだ。
日本市場への発売サイズは14インチから19インチまで全33サイズ。7月1日から順次発売が始まり、一部のサイズは9月・10月の発売となる。アウディA3向けの205/55R16 91Vサイズはすでに発売済みだ。価格はオープン価格となっている。
軽自動車から普通車まで幅広いサイズに対応しており、日常の通勤から週末のドライブまで、多くのドライバーにとって選択肢に入る一足となっている。「普段乗りのタイヤに、もう少しだけ高い安心感を」と考えているなら確かな候補になるだろう。
