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タイヤは重いし路肩に寄せても邪魔になるし……大型車のパンクは想像以上に大変な事態だった (1/2ページ)

タイヤは重いし路肩に寄せても邪魔になるし……大型車のパンクは想像以上に大変な事態だった

この記事をまとめると

■トラックのパンクは運行や納品スケジュールにも大きな影響を及ぼす

■ダブルタイヤは異常に気付きにくく空気圧不足による発熱やバーストの危険性が高い

■ベテランドライバーは日常点検やトラブル発生後の対応で二次被害の防止に努めている

パンクをしても即タイヤ交換とはいかないトラック

 トラックのパンクは一大事だが、本当に厄介なのはパンクしたあとなのだ。乗用車のパンクなら、路肩に止めてロードサービスを呼ぶ、場合によってはスペアタイヤに交換したり、応急用のパンク修理キットを使うという流れを想像しやすい。しかし、トラックのパンクはそこまで単純ではない。

 車両が大きく、積み荷が重く、止まる場所が限られ、さらに納品時間や荷主への連絡まで絡んでくる。つまりトラックのパンクは、タイヤだけの問題ではなく、運行全体を揺るがすトラブルなのである。

 まず、ベテランドライバーはパンクを事前に察知できるのかという話だが、完全に見抜けるわけではないが、違和感に気づく人はいる。たとえばハンドルが微妙に取られる、いつもより車体が重く感じる、段差を越えたときの揺れ方が片側だけ違う、ミラーで見たタイヤのつぶれ方に違和感があるなど、いつもと何かが違う些細な変化から気が付くことができるドライバーもいるのだ。

 しかし、パンクはいきなり訪れると思ったほうがいい。とくに後輪のダブルタイヤは厄介で、片方が空気圧不足になっても、もう片方が支えてしまうため、すぐには気づきにくい。そのまま走ると残った1本に負担が集中し、熱をもってバーストにつながることもある。

 トラックのパンクで怖いのは空気圧不足と発熱である。大型車は荷重が大きいので、空気圧が低い状態で走るとタイヤの側面がたわみ続ける。たわむということは、ゴムが繰り返し曲げられて熱をもつということだ。これが高速道路で続くと内部の構造が傷み、突然破裂する。だからベテランほど、出発前の目視だけでなく、タイヤの張り、接地面、サイドウォールの膨らみ、異物の刺さり方を気にするというわけだ。

 前述のとおり、しかし本当に厄介なのはパンクした瞬間よりそのあとである。まず大きなトラックほど安全に止められる場所が少ない。高速道路なら路肩に寄せるだけでも危険だし、一般道でも大型車が安全に停車できるスペースは限られる。荷物を積んだまま不用意にジャッキアップするのも簡単ではない。車重に加えて積み荷の重さがあるため、使うジャッキも乗用車とは別物だ。地面が柔らかければジャッキが沈むし、傾斜があれば車体が不安定になる。そのため、現場でのタイヤ交換は、単にナットを外して付け替える作業ではなく、車両をどう安全に保持するかが大きな問題になる。

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