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50万円以下でオーテック謹製のゲキ辛MTハッチを堪能できるって夢かよ! マーチ12SRの作りの贅沢っぷりがヤバい (1/2ページ)

50万円以下でオーテック謹製のゲキ辛MTハッチを堪能できるって夢かよ! マーチ12SRの作りの贅沢っぷりがヤバい

この記事をまとめると

■オーテック(現:NMC)では日産の特装車を扱っている

■過去に3代目マーチをベースにしたコンプリートカー「12SR」を販売していた

■エンジンや足まわりのチューニングなど徹底的に手が入れられていた

街なかでも全開で楽しめるホットハッチ

 日産には、オーテックジャパン(以下:オーテック ※現:NMC=NISSAN MOTORSPORTS & CUSTOMIZING)という、日産車をベースとした特装車を手がけるグループ会社があり、そこでは福祉車両や限定車などが数多く作られていた。そんなオーテックは1986年に設立され、初代社長はスカイラインの父としていまなお多くのファンをもつ、故櫻井眞一郎氏が務めた。

 現在でも、ノートやエクストレイル、セレナ、リーフといった主要モデルにはオーテックモデルが設定され、量産モデルとは異なる専用装備が数多く与えられた、特別仕様車が多数リリースされている。これらのモデルは、ただ見た目を変更しただけでなく、足まわりなど走りの質感にかかわる部分も磨かれており、パフォーマンス面もより上質に仕上がっているのが特徴だ。

 さて、そんなオーテックであるが、これまでメーカー(日産本体)にはできない、やりすぎともいえるほど手が加えられたコンプリートカーが何台も誕生している。今回紹介するのは、そのなかでもいまなお業界関係者から高い評価を得ている名ホットハッチ、「マーチ 12SR(以下12SR)」だ。

 このクルマは、見てのとおりシリーズにおける3代目となる、K12型のマーチがベースだ。この型のマーチは終売までに3回マイナーチェンジしており、12SRもベースモデル同様に3回仕様が変わり、ファンたちの間では、「前期(2003年3月〜2005年8月)」「中期(2005年8月〜2007年6月)」「後期(2007年6月〜2010年7月)」とわけられている(画像は中期モデル)。

 ざっくりと特徴を説明すると、前期モデルは大人しめのエアロがついており、モデルで唯一3ドア仕様の設定に、モデルで唯一6色(中期モデルは3色、後期モデルは4色)ものボディカラーが用意されていたのだが、作りにまだ詰めの甘い部分が多かったのも事実で、「どうしても3ドアが欲しい!」「カラフルな色にしたい!」という人以外はあまりオススメできない。

 中期モデル以降は、エアロ関係が前期モデルから刷新され、空力特性が大幅に向上した結果、国産FF車としては初となるゼロリフトを実現し、高速域での安定性が飛躍的に向上している。後期モデルでは、新色(パシフィックブルー)が追加され、ヘッドライトやグリルのデザインが変更になったほか、リヤシートの分割機能が廃止になった程度で、パフォーマンス面における大きな変更はなかった。内装色は前期がオレンジ、中期がグレー、後期がブルーになっている。

 と、各モデルの特徴を少し説明したがこんなのは序の口に過ぎない。この12SRの真骨頂は、見た目だけでなくエンジンや足まわりで、素人目に見ても「ここまでやるか!?」といっても過言ではないほど、オーテックによる手が加えられている。

 まずエンジンだが、形式上は量産車と同じCR12DEという1.2リッターの自然吸気エンジンが搭載されている。ただ、中身はまるで別物だ。というのもオーテックはこの12SRのために、「専用カムシャフト」「専用バルブスプリング」「専用ピストン」「専用ECU」のほか、中期モデル以降は「ポート研磨」の実施に「等長ステンレスエキゾーストマニホールド」「専用エキゾースト」までインストール。実質、オーテックの職人たちによる手組みエンジンが搭載されていたことになる。ヘッドカバーには「Tuned by AUTECH」のバッジがつくのも誇らしい。

 さらにレスポンスアップのために専用の軽量フライホイールも採用していた。余談だが、エキゾーストマニホールドはフジツボ製ともいわれている。ちなみに、前期モデルでは108馬力であったが、中期モデル以降は110馬力にパワーアップしていた。ホンダのタイプRシリーズ顔負けの作り込みであった。1.2リッターとした理由は、1.4リッターエンジンを使うよりも、フリクションが少なく、高回転向きだったからという背景があったそう。

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