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峠の走り屋からS耐王者にまで登り詰めたのにナゼ? 28歳の異色ドライバー石森聖生が「未知の世界」ラリーに挑むワケ (1/2ページ)

峠の走り屋からS耐王者にまで登り詰めたのにナゼ? 28歳の異色ドライバー石森聖生が「未知の世界」ラリーに挑むワケ

この記事をまとめると

■全日本ラリー選手権第4戦「久万高原ラリー」が6月19〜21日に開催された

■若手ドライバーが数多く参戦していた

■JN-2クラスに参戦した石森聖生選手に注目が集まった

全日本ラリーでは若手ドライバーが活躍中

 全日本ラリー選手権 第4戦「久万高原ラリー」が6月19〜21日、愛媛県久万高原町を舞台に開催。20日のレグ1は曇りのち雨/ウエット、21日のレグ2は曇り/ハーフウエットという過酷なコンディションのなか、各クラスで激しいタイム争いが展開され、トヨタGRヤリスRally2を駆る勝田範彦選手がJN-1クラスで2連勝を達成した。

 それにしても最近の全日本ラリー選手権は、トヨタの若手ドライバー育成カテゴリー「MORIZOチャレンジカップ」の導入により若手ドライバーが増えてきているが、同シリーズのほかにも若手ドライバーがエントリー。そのなかでもっとも注目を集めているドライバーが、Rally Team AICELLOの7号車「AICELLO 速心 DL208 Rally4」でJN-2クラスに参戦した石森聖生選手だと言えるだろう。

 28歳の石森選手はもともとレース競技で活躍してきたドライバーで、2021年に富士フレッシュマンレースで公式戦にデビューしたほか、翌2022年には86/BRZレースのクラブマン、翌2023年には同レースのプロクラスで活躍。同時にスーパー耐久にも参戦するようになり、参戦2年目となる2024年にはST-3クラスでチャンピオンに輝いた。2025年もスーパー耐久で活躍するなど、遅咲きながらも着実にレーシングドライバーとして実績を残してきたが、2026年にラリー競技への転向を決意。

 きっかけとなったのが、Rally Team AICELLOの若手育成プログラムのオーディションで、見事に合格した石森選手は、第3戦「ラリー飛鳥」でラリー競技にデビューした。

 ちなみにRally Team AICELLOは、これまで元F1ドライバーのヘイッキ・コバライネン選手と全日本ラリー選手権のJN-1クラス、ラリー・ジャパンのWRC2クラスに参戦してきた名門チームで、2025年の全日本ラリー選手権ではコバライネン選手が自身3度目のタイトルを獲得した。

 そんな強豪チームの若手ドライバーに抜擢された石森選手は、ラリー競技に転向した理由について、「23歳でレースにデビューしたんですけど、その前は峠を走っていたので、ラリー競技にも憧れがありました。スーパー耐久でチャンピオンを取ることができましたし、スーパーGTのGT300クラスへお声がけをいただいたこともあるんですけど、どうしても活動予算の問題があるので、レース競技でステップアップを目指すのは難しいだろうと感じていました。そんなときにRally Team AICELLOの若手ドライバー育成プログラムを知りまして、思い切ってラリー競技に挑戦することにしました」と語る。

 こうしてレース競技を休止し、ラリー競技に専念することになった石森選手は、ラリーの魅力について「サーキットを走っていても、そんなにスリルを味わえなくなったんですけど、ラリーのスペシャルステージはスリリングで刺激になりますね。それに新しいことを学んでいくことは楽しいですね」と語る。

 さらに石森選手がドライビングしている国際規定モデルのプジョー208 Rally4について、「初めて前輪駆動車で競技をやるんですけど、クセがなくて乗りやすいクルマです。軽さを感じるし、シーケンシャルなので楽しい。ステップアップのカテゴリーとしてはいいクルマだと思います」とインプレッションしている。

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